文部科学省は2024年9月17日、2024年度(令和6年度)共同利用・共同研究システム形成事業「学際領域展開ハブ形成プログラム」の採択機関を発表した。名古屋大学宇宙地球環境研究所と大阪大学蛋白質研究所の2機関の採択が決定した。
共同利用・共同研究システム形成事業「学際領域展開ハブ形成プログラム」は、異分野の研究を行う大学の研究所や研究機関と連携した学際共同研究、組織・分野を超えた研究ネットワークの構築・強化・拡大を推進する取組み。
2024年度は、3月26日から5月24日まで公募を実施。28件の申請の中から、外部有識者で構成する推進委員会の審査を踏まえ、2件の採択機関を決定した。
採択されたのは、名古屋大学宇宙地球環境研究所と大阪大学蛋白質研究所。名古屋大学宇宙地球環境研究所の事業名は「宇宙地球環境科学と歴史学・考古学を結ぶ超学際ネットワーク形成」。人間文化研究機構国立歴史民俗博物館、山形大学高感度加速器質量分析センター、九州大学アジア埋蔵文化財研究センター、情報・システム研究機構データサイエンス共同利用基盤施設、名古屋大学デジタル人文社会科学研究推進センターの5機関が参画。宇宙地球環境科学と歴史学・考古学を融合する新しい超学際ネットワークの創成に向けて取り組む。
大阪大学蛋白質研究所の事業名は「多プローブ×多対象×多階層のマルチ³構造科学拠点形成」。高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所、東京医科歯科大学生体材料工学研究所の2機関が参画し、最新の解析技術を高度化する研究を実施。生命科学と物質科学分野の連携による多対象・多階層の構造解析試料を提供・提案し、「多プローブ×多対象×多階層」の構造解析のための新体制の構築を目指す。
採択機関の事業概要などを紹介した一覧は、文部科学省Webサイトで公開している。