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大学の世界展開力強化事業…筑波や慶應など9件選定

 文部科学省は2024年9月6日、2024年度(令和6年度)大学教育再生戦略推進費「大学の世界展開力強化事業~EU諸国等との大学間交流形成支援~」の選定事業の決定について公表した。国立大学8件、私立大学1件の計9件が選ばれた。

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 文部科学省は2024年9月6日、2024年度(令和6年度)大学教育再生戦略推進費「大学の世界展開力強化事業~EU諸国等との大学間交流形成支援~」の選定事業の決定について公表した。国立大学8件、私立大学1件の計9件が選ばれた。

 「大学の世界展開力強化事業」は、日本にとって重要な国・地域の大学と質保証をともなった連携・学生交流を進め、国際通用性の高い教育を実現し、大学教育のグローバル展開力の強化を目指す教育連携プログラム。これまでアジア諸国、インド太平洋地域等、米国を対象に展開しており、2024年度からはEU諸国を対象国とする。

 2024年度は、3月22日に各国公私立大学長宛てに公募を通知し、5月17日に公募を締め切り、20件の申請を受理。日本学術振興会に設置する大学の世界展開力強化事業プログラム委員会で審査し、9件の選定事業を決定した。

 EUに加盟にしている27か国とその周辺のOECD加盟国4か国との大学間交流を進展させる「タイプA:交流型」には、国立大学17件、私立大学2件の申請があり、審査の結果、国立大学8件と私立大学1件の計9件が選定された。

 タイプAの交流に加え、修士(博士前期)段階の大学間交流が一層促進されるような拠点形成などを目指す「タイプB:交流+拠点形成・プラットフォーム構築型」には、公立大学1件から申請があったが、選定にはいたらず、選定件数は0件となった。

 「タイプA:交流型」の選定大学は、山形大学、筑波大学、東京海洋大学、金沢大学、豊橋技術科学大学(東京工業大学)、京都工芸繊維大学、岡山大学、広島大学、慶應義塾大学。

 事業分野は、AI、バイオ技術、半導体、量子技術など。たとえば、金沢大学は「日本とEU諸国の先端科学の展開に向けた数物科学を牽引する人材育成プログラム」と題し、チェコ工科大学など4か国4大学を相手に事業に取り組む。

 補助期間は最大5年間。タイプAの補助金基準額(初年度)は1,600万円、選定結果や選定大学一覧は、日本学術振興会Webサイトで公開している。

《奥山直美》

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