ICT CONNECT21は2024年9月~2025年3月、都道府県・政令指定都市・東京23区教育委員会を対象に、教育現場での適切な著作物利用推進を目的とした「教育著作権エヴァンジェリスト育成事業」を実施する。受講料、検定受検料など無料。
教育現場において、学校のWebサイトにイラストを無断掲載してしまったなど著作権トラブルが多発している。賠償額はたとえ少額でも、このような事案が発生することは教育機関としての信用失墜につながるだけでなく、教育現場での著作物の利用を萎縮させてしまうことにもつながりかねない。
そこで、著作物を適正かつ積極的に利用できる環境を整えるべく、「教育著作権エヴァンジェリスト育成事業」が決定した。事業は、教育現場での著作権トラブルの撲滅を図るだけでなく、児童生徒を「よき著作者、よき著作物利用者」として育成するなど、教育著作権に関する知識・意識を広める「エヴァンジェリスト(伝道者)」を育成する目的で実施。授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)の2024年度共通目的事業の助成対象事業に指定されているため、無償で受講でき、検定受検料などもかからない。
事業は2024年9月から2025年3月にかけて、「著作権の基本的な考え方」「新しい技術と著作権」など全6回の教育著作権に関するe-Learning研修およびレポート提出のほか、12月下旬に対面スクーリング(首都圏・関西の2会場、オンライン併催)を予定。「教育著作権エヴァンジェリスト検定」の合格者には、オープンバッジが付与される。
なお、「教育著作権エヴァンジェリスト」とは、著作権に関する知識と、教育現場での著作利用に関する一定の知見をもち、各種問合せの第1次対応ができ、域内での教員研修などを通じて児童生徒にも教育著作権の意義を伝えることができる伝道者(エヴァンジェリスト)と位置付けている。自身だけでは判断できない事案でも、問い合わせる窓口がわかるなどのスキルをもった人材として、まずは都道府県・政令指定都市・東京23区教育委員会に少なくとも1名育成することを目指すという。
◆教育著作権エヴァンジェリスト育成事業2024
期間:2024年9月~2025年3月
対象:都道府県・政令指定都市・東京23区教育委員会の職員、または推薦を受けた域内市区町村教育委員会職員
受講料:無料(対面スクーリング参加時の旅費交通費・宿泊費などは各自で負担)
第1次締切:2024年8月30日(金)
申込方法:「ICT CONNECT21」Webサイト内、受講申込フォームより