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奈良県「発達支援推進教員選考」新設…1次試験6/15

 奈良県教育委員会は2024年4月10日、2025年度(令和7年度)奈良県教員採用試験において「発達支援推進教員選考」の新設を公表した。個に応じた指導の充実を図るためで、小学校では「言語聴覚士」を有する人が対象となる。

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2025年度(令和7年度)奈良県公立学校教員募集のお知らせ
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 奈良県教育委員会は2024年4月10日、2025年度(令和7年度)奈良県教員採用試験において「発達支援推進教員選考」の新設を公表した。個に応じた指導の充実を図るためで、小学校では「言語聴覚士」を有する人が対象となる。

 奈良県教育委員会は2023年12月20日、2025年度奈良県教員採用試験の概要を公表。2025年度奈良県教員採用試験ではこれまでの制度を見直し、小学校と特別支援学校を対象校種に大学3年次選考を新設するほか、高等学校を対象に大学院選考と日本語指導教員選考を新たに設ける。また、1次試験の免除に関わる要件も一部変更する。

 今回、公表された個別受験資格の「発達支援推進教員選考」は、個に応じた指導のより一層の充実を図るために新設された。資格要件などは、小学校を受験する場合は国家資格「言語聴覚士」を有する人 。特別支援学校、実習助手を受験する場合は、 国家資格「作業療法士」を有する人。また、「作業療法士」を有する受験者は、1次試験の得点に加点される。資格については、2025年3月31日までに取得見込を含む。

 なお、出願には「共通受験資格」と「個別受験資格」の両方を満たすことが必要。「共通受験資格」は、1964年(昭和39年)4月2日以降に出生した人 。受験する校種・教科などの免許状を所有し、所有する免許状が2025年(令和7年)4月1日現在有効の人(ただし、実習助手・寄宿舎指導員および社会人選考を受験する場合は除く、3年次選考は2026年4月1日現在) 。2025年4月1日から公立学校教諭として勤務することができる人(3年次選考は2026年4月1日)など。

 そのほか、1次試験において加点要件に該当する選考区分についても一覧にしてまとめている。小学校の「小学校 英語選考」は、実用英語技能検定準1級以上・TOEFL iBT80点以上 、TOEIC L&R/TOEIC S&W1560点以上のいずれかの資格を有すること。 高校の「国際バカロレア選考」は、国際バカロレア(IB)教育認定証(DP資格)を有する人 、国際バカロレア(IB)機構が実施するワークショップ参加証を有する人。高校の「日本語指導選考」では、国家資格「登録日本語教員」を有する人 、文化庁の認める420時間以上の日本語教育に関する研修を受講した人など。

 2025年度奈良県教員採用試験の日程は、出願期間が4月26日~5月20日。1次試験が2024年6月15日(筆記)・16日(実技)。また大学院選考と社会人選考の面接を6月15日・16日いずれか1日で実施する。2次試験は、7月20日・21日(集団面接・討議)、8月8日~11日と13日~16日(個人面接)に実施。集団面接、個人面接ともに期間中のいずれか指定された1日で実施する。受験案内は奈良県教育委員会のWebサイトに掲載している。

 また、2026年度(令和8年度)は、中学校および高等学校外国語(英語)の受験者は、英語資格により、教科専門試験の得点とすることを公表。対象となる英語資格と得点は、実用英語技能検定1級の場合180点、準1級160点、2級60点。TOEFLはiBTスコアを2倍した点数、TOEICはL&RのスコアとS&Wのスコアを2.5倍した合計得点を10で除した点数(IPテストを除く)とし、上限は200点とする。

《田中志実》

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