千葉県は、「学校における自殺予防のための総合的な対策」を作成し、Webサイトに掲載した。児童生徒の自殺を防ぐため、学校における自殺予防対策を体系的・総合的に整理。今後の取組みを充実させるための新たな対策を加え、方向性や内容をまとめている。
全国の成人を含む自殺者数は減少傾向にあるが、小中高生の自殺者は高止まりの状況が続いている。千葉県でも2017年度以降、毎年10~20人程度の児童生徒が自ら命を絶つ状況が続いており、自殺予防の取組みの拡充を図ってきたにもかかわらず、顕著な減少には至っていないという。
「学校における自殺予防のための総合的な対策」は、県内公立学校における自殺予防対策を推進し、児童生徒の自殺の発生を防ぐことが目的。これまで千葉県教育委員会が取り組んできた学校における自殺予防対策を体系的・総合的に整理し、新たな対策を加え、方向性や内容をまとめた。
「児童生徒の自殺の現状と課題」「自殺予防のための視点」「各段階における具体的な対策」「総合的な対策の評価と改善」の4章で構成。学校における自殺予防対策の課題には「児童生徒からのSOSの確実な把握と組織的な対応」「人権教育の一層の推進と心理的安全性の高い学校づくり」「自殺予防に向けた教職員の意識や認識の向上と自殺予防教育の推進」「学校・家庭・関係機関の一層の連携推進」の4点をあげた。
自殺対策の段階は「プリベンション(予防活動)」「インターベンション(危機介入)」「ポストベンション(事後対応)」に類別。「各段階における具体的な対策」では、「平常時の対策」「予兆を掴む対策」「危険度の高い状況における対策」に分類したうえで、県教育委員会と学校の対策を体系的に整理し、自殺予防に向けた体制をあらためてまとめている。
たとえば、学校の対策には「平常時の対策」に校内生徒指導委員会や校内教育相談部会、校内いじめ対策委員会などによるチーム支援体制の整備、「予兆を掴む対策」には1人1台端末や各種アンケート調査などによる心身の変化の把握などを記載。「危険度の高い状況における対策」には、生徒指導主事、教育相談コーディネーター、学年主任、養護教諭、SC、SSWなど、緊急対応を目的とした校内連携型支援チームで組織的に対応することなどを盛り込んでいる。
「学校における自殺予防のための総合的な対策」の内容は、常に実効性を確保するため、第三者による客観的な視点から評価・改善し、適時改訂を行っていくとしている。







