埼玉県教育委員会は2024年4月4日、県立大宮北特別支援学校において、生徒の個人情報が記載された書類を紛失する事故が発生したと発表した。発表時点で、第三者による不正使用などの事実は確認されていない。
紛失書類は、保護者から収集した生徒のアレルギーなどの情報が記載された資料を綴じたフラットファイル1冊。同校の職員1名が職員室内に2023年6月に保管したとするファイルで、同じ職員が2024年4月1日に確認したところ見当たらず、紛失に気付いたという。その後、職員らが校内を捜索したものの発見には至っていない。
紛失ファイルに含まれていたのは、2023年度（令和5年度）の「食物アレルギー対応児童生徒一覧」「高等部2年生疾患等情報」。全学年における食物アレルギーをもつ児童生徒に係る氏名・アレルギー情報24名分と、高等部2年生の氏名・障害名・疾患などの情報19名分の個人情報が含まれていたという。
同校は、当該生徒および保護者に4月3日時点で、事故について報告するとともに謝罪。県教育委員会は、校長会議などを通じて、あらためて全県立学校において個人情報の適正な管理を徹底するよう指示するなど、再発防止に努めるとしている。
