青森県は2024年3月29日、2025年度(令和7年度)青森県公立学校教員採用候補者選考試験のおもな変更点を公表した。2次試験の小論文と適性検査は取りやめ、面接のみで評価。出願には電子申請を取り入れる。
2025年度青森県公立学校教員採用候補者選考試験の採用見込数は、「小学校教諭」約130人、「中学校教諭」約90人、「高等学校教諭」約35人、「特別支援学校教諭」約35人、「養護教諭」約10人、「栄養教諭」若干名の計約300人へと拡大する。
高等学校教諭の募集教科(科目)は、国語、公民、地理歴史、数学、物理、化学、生物、音楽、美術、保健体育、家庭、英語、商業、農業(作物・園芸・食品化学)、工業(電気・電子)、工業(建築)、工業(土木)、水産(水産食品)、水産(海洋生産)、情報の20教科。
特別支援学校教諭(高等部)の募集教科(科目)は、国語、公民、地理歴史、数学、物理、化学、生物、音楽、美術、保健体育、家庭、英語、農業(作物・園芸・食品化学)、情報の14教科に変更する。
また、幼稚園教諭普通免許状保有者を対象とした特別選考と、中学校教諭普通免許状保有者を対象とした小学校教諭・特別支援学校小学部教諭一般選考を新たに実施する。
新設する特別選考の対象は、幼稚園等の正規教諭として3年以上の勤務経験がある者で、小学校教諭または特別支援学校小学部教諭を受験する場合に限り、当該普通免許状の有無を問わず受験を可能とする。採用候補者となった場合には、小学校教諭普通免許状を取得することを条件として、最長3年まで採用を延期できる。
中学校教諭普通免許状保有者については、小学校教諭または特別支援学校小学部教諭を受験する場合に限り、当該普通免許状を保有していない場合であっても、受験を可能とする。小学校教諭としての教科指導等に必要となる知識や技能を測るため、一般選考で選考。採用候補者となった場合には、小学校教諭普通免許状を取得することを条件として、小学校教諭2種免許状取得の要件となる勤務経験(3年以上)を考慮し、最長3年まで採用を延期できるものとする。
いずれも採用延期中は、希望者に臨時免許状を授与したうえで、臨時講師として任用される。
試験日程は、1次試験が7月13日、2次試験が8月31日と9月1日へ、それぞれ1~3週間程度早期化する。また、これまで実施していた適性検査と小論文試験は廃止。面接試験において集団討論・個人面接の時間をそれぞれ延長し、適性検査と小論文試験の内容を含めて評価する。
出願には、新たに「青森県電子申請・届出システム」を利用した電子申請を取り入れるとしている。