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青森県「学校部活動・新たな地域クラブ活動の指針」策定

 青森県教育委員会は2024年3月27日、スポーツ庁等が策定したガイドラインや県の実情を踏まえ、部活動や新たな地域クラブ活動の実施にあたって留意すべき事項を盛り込んだ「学校部活動および新たな地域クラブ活動の指針」を策定した。

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学校部活動および新たな地域クラブ活動の指針
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 青森県教育委員会は2024年3月27日、スポーツ庁等が策定したガイドラインや県の実情を踏まえ、部活動や新たな地域クラブ活動の実施にあたって留意すべき事項を盛り込んだ「学校部活動および新たな地域クラブ活動の指針」を策定した。

 「学校部活動および新たな地域クラブ活動の指針」は、少子化の課題を踏まえ、豊かなスポーツ・文化芸術活動を実現するための持続的な活動環境を整備するべく、現行の運動部・文化部活動の指針について、教職員の負担の軽減を考慮して見直すとともに、新たな地域クラブ活動に係る留意事項も取りまとめた新たな指針として策定。

 「学校部活動」においては、適切な運営のための体制整備として、顧問の決定にあたり適切な校務分掌となるよう留意することや、円滑に活動するよう複数の顧問が配置できる部活動数の設定などを明記。学校の設置者に対し、学校部活動が適正な数となるよう指導・助言するほか、部活動指導員を積極的に配置し、部活動指導員が指導等を担う体制を構築すること、県教育委員会に対し、部活動指導員等の確保のための人材バンクを整備することなどを求めた。

 また、児童生徒のニーズを踏まえた環境の整備として、スポーツ・文化芸術に親しむことを重視し、参加しやすくなる工夫や配慮、児童生徒の意思に反して強制的に加入させないことを明記。学校部活動の地域連携として、学校種を越えた合同練習など、多様な交流の機会を確保することや、地域のスポーツ・文化団体などとの連携による活動を増やすこととした。

 適切な休養日等の設定について、小学校・中学校・高校共に平日1日以上、週休日1日以上、週合計2日以上に設定。中学校・高校においては、生徒および顧問の意思等を踏まえ、校長が設定の可否を判断したうえで、主要な大会等の時期をハイシーズンとして活動できるとし、ハイシーズンは3週間以内、期間中も週1日以上の休養日を確保し年間で104日(平均して週2日)程度の休養日を確保することとした。

 「新たな地域クラブ活動」については、学校部活動と同様に生徒の心身の成長に配慮した活動を行うための留意事項を追加。年間の活動計画、毎月の活動計画の作成・管理責任の主体の明確化、児童生徒の心身の健康管理、事故防止の徹底、体罰やハラスメントの根絶のほか、学校部活動に準じた休養日や活動時間の設定、活動方針や活動状況などの情報共有を含む学校との連携などを明記した。

 また、「大会等の在り方の見直し」について、大会参加資格を新たな地域クラブ活動や複数校合同チームも参加できるようにすること、部活動指導員による引率を可能とすること、大会運営に従事する教職員の営利企業への従事等の許可、適切な服務監督など、地域クラブの参加等のための見直しを求めた。

 「学校部活動および新たな地域クラブ活動の指針」の詳細は、青森県のWebサイトから確認できる。

《木村 薫》

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