京都府立大学とサイバー大学は2024年3月28日、6月よりオンラインによる相互の科目受講が可能になると公表した。両大学の学生は、京都府立大学生命環境学部、サイバー大学IT総合学部の科目を受講できるようになるという。
京都府立大学とサイバー大学は2023年9月13日、単位互換協定を締結した。2024年6月には、京都府立大学生命環境学部の充実した生命・環境・人文分野の科目、サイバー大学IT総合学部の豊富なIT・ビジネス分野の科目を受講することが可能となる。
今回の協定は、サイバー大学が有するeラーニングプラットフォーム「Cloud Campus」を活用し、両大学における専門性の高い科目提供を行うことで、学生の学修機会を拡大し、教育の質を向上させることがおもな目的。京都府立大学がフルオンライン大学と、サイバー大学が公立大学と、提携・相互の科目提供を行うのは今回が初めてだという。
サイバー大学が開学以来長年培ったオンライン教育のノウハウと学習管理システムを活用することで、時間や場所にとらわれない柔軟な学修機会の拡大と教育の質向上に寄与する。また、将来的には、幅広い知識と複合的思考を兼ね備えた人材輩出と双方の教育内容の拡充、オンライン学習のさらなる可能性の追求を目指すとしている。
京都府立大学が提供する科目は、「デジタル社会と人権」「地域コミュニティを維持する技法」。一方、サイバー大学は「ITによる知的生産術」「AI(人工知能)入門」「ITのための基礎知識」「データサイエンス入門」を提供する。
サイバー大学では2023年10月より学生の受け入れを開始しており、京都府立大学は2024年6月に受け入れを開始する。