明星大学と昭和第一学園高等学校は2025年5月23日、教育内容の充実と生徒・学生の資質向上を図ることを目的に、「高大連携事業に関する協定」を締結。同日、締結式を執り行った。明星大学にとって、高校との協定締結は初めての試み。
明星大学は「多摩に根差し、地域に貢献する大学」をビジョンの1つとして掲げている。一方、昭和第一学園高校を運営する昭和第一学園も「多摩地域で存在価値ある学園となる」というビジョンを持つ。両校の「多摩地域に根差した学校運営をしていく」「多摩地域から世界で活躍する有為な人材を輩出する」という信念が一致し、今回の協定締結に至った。
昭和第一学園高校は、明星大学における「高校別入学者数」で毎年上位に入っている。また、現在、同校の「探究プログラム」では、明星大学教育学部、デザイン学部の教員が出張講義を継続して実施するなど、つながりの深い関係にある。両校は、今回の協定締結により、関係をより強固なものとするねらい。
協定締結式は明星大学日野校で行われた。明星大学と昭和第一学園高校は、「多摩地域」に根ざしているという点だけでなく、起源が理工学部・工業科という共通点を持つ。締結式で、明星大学の冨樫伸学長は両校の共通点に触れ、「根底にある考えや目指すところが重なっている昭和第一学園高等学校と、最初の提携を緊密な形で結ばせていただくことができ、大変幸せだと考えております」と述べ、連携に期待を寄せた。