北海道と学校法人片柳学園は2025年5月8日、北海道庁において包括連携協定を締結した。片柳学園が都道府県と包括連携協定を結ぶのは初めて。同協定に基づき、就職支援、産学官連携、人材育成、観光支援などの分野で協働を進める。
北海道は、公共サービスの充実を図るため、民間のノウハウやアイデアを取り入れ、官民一体となった協働を推進している。片柳学園は、国際性や創造性豊かな人材育成を通じて、地域活性化に貢献することを目指している。
協定の締結により、北海道内での労働力人口増加を目指した就職支援や職業理解促進のための学びの提供が行われる。また、デザインを生かした産学官連携の推進や、道内におけるマンガやアニメなどメディア芸術・文化の啓蒙・促進も進められる。
人材育成に関しては、高度情報技術分野などでの企業や行政と連携した質の高い学生の育成、優れた芸術性や創造性をもつクリエイターの発掘・育成が行われる予定である。観光支援では、ホテルや観光人材の育成、道内観光地でのガイド・支援が含まれる。
締結式には、北海道の鈴木直道知事と片柳学園の千葉茂理事長が出席し、協定の意義を確認した。これまでにも、登別市の日本工学院北海道専門学校内に開設されたサテライトオフィス用施設「en(エン)」を鈴木知事が視察するなど、交流が行われてきた。
同協定の対象校は、東京工科大学、日本工学院専門学校、日本工学院八王子専門学校、日本工学院北海道専門学校。今後、両者は協定に基づき、地域社会の発展に向けた取組みを進めていく。