立命館アジア太平洋大学(大分県別府市、APU)と国立陽明交通大学(台湾、NYCU)は2025年7月3日、国立陽明交通大学にて「ハイテク分野における多文化マネジメント人材の育成」を目的とした包括的な連携協力協定を締結した。理系学部を有さないAPUにとって、この協定は半導体をはじめとするテクノロジー分野の知見拡大の大きな一歩になるという。
産業界の国際化が進むにつれ、企業は専門スキルに加え、異文化、宗教、慣習などへの理解を体得したコミュニケーション能力とマネジメント能力を備えた人材をますます必要としている。テック業界においても技術者に限らず多文化マネジメント人材が不足しているという背景を踏まえ、NYCUのもつテック分野の強みとAPUのもつ異文化理解・多文化協働力といった強みを生かして、今後は両大学のビジネススクール間の連携強化やNYCUの半導体学部との連携を進める。
「ハイテク分野における多文化マネジメント人材の育成」を目的とした包括的な連携協力協定は7月3日、台湾の国立陽明交通大学で締結した。連携協力協定のおもな内容は、教職員や研究者の相互交流、デュアルディグリープログラムの検討(2大学の学位を同時に取得するプログラム)、共同研究や講義・シンポジウムの実施、半導体に関する基礎知識講座での協力、ハイテク産業における国際経営人材の共同育成など。
この協定により、APUとNYCUは、国際的な視野をもつ多文化マネジメント人材の育成を通じて、産業界のニーズに応えることを目指している。今後は、APUのグローバルな文系教育、NYCUの世界最先端の技術分野の融合により、両大学のさらなる発展を目指していく。