文部科学省は2024年3月14日、学校施設の新築・改修において、ZEB化を達成した事例を取りまとめた「学校施設のZEB化の手引き」を公表した。栃木県那須塩原市立槻沢小学校など5施設の取組内容や、断熱改修の具体事例などを掲載している。
ZEB(ゼブ)とは、Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のこと。
手引きは、「学校を新築することになった」「老朽化した学校を大規模改修しないといけない」といったプロジェクトを進めるうえで、ZEB化を検討する足掛かりにしてもらうことを目的に作成。ZEB化事例のほか、コラム「ZEBの定義と分類」「BEIと地域区分」や、「将来的にZEB化を目指す大規模改修」「ZEB化を達成するための断熱改修仕様」「断熱改修の具体事例」について解説している。
ZEB化の事例では、栃木県那須塩原市立箒根学園と千葉県袖ケ浦市立蔵波小学校の新築事例、東北大学北青葉山厚生会館・図書館、山形県上山市立南小学校、栃木県那須塩原市立槻沢小学校の改修事例を紹介。それぞれ施設データ、建物仕様、キープラン、コスト、導入設備、一次エネルギー消費量(MJ/延床㎡年)計算結果、ZEB評価などを見ることができる。
「学校施設のZEB化の手引き」は、文部科学省のWebサイトからダウンロードして閲覧できる。