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「地域中核・特色研究大学」北大など12校採択、最大55億円支援

 文部科学省は2023年12月22日、国内の研究力強化を目的にとした「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に北海道大学など国公私立12大学を採択し公表した。1件あたり5年間をめどに最大55億円程度を支援する。

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地域中核・特色ある研究大学強化促進事業令和5年度(2023年度)採択大学一覧
  • 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業令和5年度(2023年度)採択大学一覧
  • 広島大学「放射光による物質の視える化技術を核とした半導体・超物質及びバイオ領域融合型産業集積エコシステムの実現」の提案内容の概要

 文部科学省は2023年12月22日、国内の研究力強化を目的にとした「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に北海道大学など国公私立12大学を採択し公表した。1件あたり5年間をめどに最大55億円程度を支援する。

 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)は、日本全体の研究力を向上させ、新たな価値創造を促進していくために、大学ファンドによる国際卓越研究大学への支援と並行して行う文部科学省の新規事業。事業期間5年間、支援額は1件あたり最大55億円程度。5年度目をめどに評価し進捗に応じ、文部科学省および振興会において取組みを最長10年をめどに継続的に支援する。

 2023年度は2023年5月~7月に公募を実施。69件の提案の中から今回、北海道大学、千葉大学、東京農工大学、東京芸術大学、金沢大学、信州大学、神戸大学、岡山大学、広島大学、大阪公立大学、慶應義塾大学、沖縄科学技術大学院大学の計12大学の提案を採択した。

 このうち北海道大学は、「フィールドサイエンスを基盤とした地球環境を再生する新たな持続的食料生産システムの構築と展開」、広島大学は「放射光による物質の視える化技術を核とした半導体・超物質およびバイオ領域融合型産業集積エコシステムの実現」が採択された。採択大学への交付決定は、2023年度中の予定。

 なお、2024年度の公募の詳細については、準備が整い次第あらためて日本学術振興会(JSPS)のWebサイトにて公開するとしている。また、2024年度公募に係る事前相談も実施予定で、詳細は文部科学省のWebサイト「地域中核・特色ある研究大学の振興について」にて掲載予定。

《川端珠紀》

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