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STEAM教育を支援…近畿限定で助成事業を募集

 村田学術振興・教育財団は2023年10月23日、2024年度教育助成事業について募集要項を公表した。「A助成:モノづくり教育支援」「B助成:STEAM教育支援」「C助成:STEAM研修支援」の3種類であわせて20件程度の事業を助成予定。2024年度は近畿地区限定で募集を行う。

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村田学術振興・教育財団
  • 村田学術振興・教育財団
  • A助成:モノづくり教育支援
  • B助成:STEAM教育支援
  • C助成:STEAM研修支援

 村田学術振興・教育財団は2023年10月23日、2024年度(2023年募集)教育助成事業について募集要項を公表した。「A助成:モノづくり教育支援」「B助成:STEAM教育支援」「C助成:STEAM研修支援」の3種類であわせて20件程度の事業を助成予定。2024年度は近畿地区限定で募集を行う。

 村田製作所は設立40周年を機に、学術の研究に対する助成、学術的国際交流への助成などの諸事業を行うことを目的に村田学術振興財団を設立。2023年10月23日に「村田学術振興・教育財団」へと新たに名称を変更した。

 あわせて、新事業として「教育助成」の募集開始を発表。現代社会の複雑な問題解決に対応するための総合的な能力やスキルを有し、技術立国日本の将来に期待される競争力やイノベーション創出の源泉となる人材育成を目指し、生徒たちが自らの可能性を広げ、総合的な能力や創造性を伸ばすSTEAM教育に対し支援を行う。

 2024年度は、「A助成:モノづくり教育支援」「B助成:STEAM教育支援」「C助成:STEAM研修支援」の3種類の助成を実施する。「A助成:モノづくり教育支援」は、教員または指導グループが複数の教科(理科、数学、情報、プログラミングなど)にまたがる教育や活動を担当し、座学と実験実習を融合させながら、エレクトロニクス技術を活用したモノづくり教育の実践に必要な経費を助成。助成金額は1件あたり300万円まで。助成期間は1年間(2年間まで延長可能)、採択件数は5件程度。

 「B助成:STEAM教育支援」では、総合的な探究・理数探究、教科横断的な学びであるSTEAM教育を実践する学校を支援。社会問題から課題を見つけ、科学や工学などを活用して解決するテーマをサポートする。助成金額は1件あたり100万円まで。助成期間は1年間(2年間まで延長可能)、採択件数は5件程度。

 「C助成:STEAM研修支援」は、STEAM教育を実践する教員や指導者を対象に、専門知識の修得および指導力育成を目的とした研修や教育の受講、研究会などへの参加経費に対し助成を行う。助成金額は1件あたり30万円まで。助成期間は2024年4月1日~2025年3月31日の期間に受講開始・完了するもの(受講計画、参加計画は見込みで可)。採択件数は10件程度を予定している。

 対象は、A助成およびB助成が、近畿地区(2府4県)に所在する高等学校、高等専門学校、中等教育学校の後期課程。中学校を併設する高等学校や中高一貫校については、中学校も含む。C助成は、それらに所属する教員を対象とする。なお、2024年度および2025年度の教育助成事業は近畿地区限定で実施し、2026年度より全国に展開する予定。

 応募は、財団Webサイトからダウンロードし学校公印を押印後にスキャンした申請用紙と、必要事項を記載したエクセルをあわせてメールで財団宛に送信する。応募期間は11月1日から12月15日午後3時まで。A助成およびB助成は1校あたりそれぞれ1件を限度とする。C助成は複数応募可能、C助成とほか2つの助成(A助成またはB助成)との重複応募も受け付ける。

 応募書類を受理後、12月下旬から選考委員による評点を開始。2024年1月下旬に選考委員による採否と助成額を決定し、申請者への内諾確認を行った後、3月上旬に申請者へ正式通知する。

 詳細を記した募集要項は、村田学術振興・教育財団Webサイトから確認できる。

《畑山望》

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