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さいたま市立大宮国際中×EQ、中高生向けEQ診断を共同開発

 さいたま市立大宮国際中等教育学校とEQは、中高生向けのEQ診断「EQ for Students(仮称)」開発プロジェクトを始動すると発表した。EQとさいたま市教育委員会は、3月20日に業務提携を交わしている。

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第1回「EQ for Students」(仮称)プロジェクトミーティングのようす
  • 第1回「EQ for Students」(仮称)プロジェクトミーティングのようす
  • さいたま市教育委員会

 さいたま市立大宮国際中等教育学校とEQは、中高生向けのEQ診断「EQ for Students(仮称)」開発プロジェクトを始動すると発表した。EQとさいたま市教育委員会は、3月20日に業務提携を交わしている。

 EQ診断やEQトレーニングは、国内1,500社以上の企業に導入・活用されている。また、ダイバーシティ&インクルージョン、人的資本経営など社会が掲げる課題やテーマの変化によって、EQに対する需要は高まってきている。

 一方で、30年以上前にEQ理論が発表されたアメリカでは、ビジネスの世界だけでなく学校教育でEQを学ぶプログラムが組み込まれている。だが、日本の学校教育における導入はわずか数校ほどで、学生たちは「EQ」という言葉すら知らないという現状にあるという。

 さいたま市教育委員会は、学力などの認知能力と非認知能力とをあわせた真の学力の育成に向け、探究的な学びやさまざまな体験活動を推進している。3月20日、EQとさいたま市教育委員会は業務提携を交わし、中高生向けのEQ診断開発「EQ for Students(仮称)」プロジェクトが始動した。

 今回の共同開発により、子供たちの非認知能力ともいえる「EQ」を可視化する。それにより、子供たちの自己認識・自己理解を促し、ポジティブな行動変容につなげるとともに、データに基づいた教職員の適切な指導・助言を可能にすることで、将来、子供たちが多方面で活躍するためのキー・コンピテンシーを育むことがねらい。今回のプロジェクト協力校には、さいたま市立大宮国際中等教育学校を選定した。

 EQ診断は、さいたま市立大宮国際中等教育学校の生徒より利用を開始し、診断によって蓄積されるデータは、さいたま市が進めている「教育データを活用するダッシュボード」に取り込むとしている。出欠や健康状態、学習進度や評価に加えて、こころの成長や非認知能力の向上データとして活用される予定だという。

 今後は、第2回ミーティングを9月下旬から10月に開催する予定。

《いろは》

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