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埼玉県「本多静六博士奨学生」世帯収入基準を緩和

 埼玉県は2023年9月4日より、大学進学などに必要な奨学金を無利子で貸与する「本多静六博士奨学生」の募集を開始する。県内に住民登録のある高校生などを対象に、入学一時金30万円以内、月額奨学金3万円以内を無利子で貸与する。なお、今年度から世帯収入基準を緩和する。

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2024年度採用「本多静六博士奨学生」募集
  • 2024年度採用「本多静六博士奨学生」募集
  • 出願資格
  • 成績の要件
  • 出願から採用までの流れ

 埼玉県は2023年9月4日より、大学進学などに必要な奨学金を無利子で貸与する「本多静六博士奨学生」の募集を開始する。県内に住民登録のある高校生などを対象に、入学一時金30万円以内、月額奨学金3万円以内を無利子で貸与する。なお、今年度から世帯収入基準を緩和する。

 本多静六博士奨学金は、近代林学の基礎を築き、明治神宮の森などの森林造成や、日比谷公園をはじめとする全国の公園設計などで、近代日本の発展に貢献した本多静六博士から寄贈された森林を活用して設立した基金をもとに、埼玉県が学生の進学費用として貸与しているもの。これまで60年以上にわたり、2,000人以上が奨学金を利用しているという。

 同奨学金では、「入学一時金」30万円以内を入学時1回のみ貸与し、「月額奨学金」3万円以内を入学・編入学または在学する学校の所定の修業期間に貸し付ける。なお、貸与終了後は返還の義務が生じ、貸与期間の2倍の年数の期間(最長12年以内)に均等半年賦(7月末と12月末)で返還する。

 対象者は、大学、大学院、短期大学、専修学校専門課程に在学中で、住所が高等学校またはこれに準ずる教育課程の、最終修学期間に埼玉県内の住民登録者であること。ほかに成績、収入、年齢などの要件があり、奨学金の貸与を受けるにあたっては、父母以外の連帯保証人を選任する必要がある(機関保証制度なし)。なお、2024年度(令和6年度)採用からは、世帯収入基準が緩和される。

 貸与予定人数は、入学一時金50名・月額奨学金50名。出願期間は、2023年9月4日~2024年1月15日(先着順)。予約採用者は、願書受付順に出願資格について審査し決定する。予約採用者が定員を上回った場合は補欠採用となり、予約採用者から欠員が生じた場合に、繰り上がりで予約採用される。

 出願書類や募集案内など、詳細は埼玉県のWebサイトで閲覧できる。募集案内は、返信用封筒(角2形A4サイズ)に210円分の切手を貼り送付すると郵送も行う。

◆埼玉県「本多静六博士奨学金」
入学一時金:30万円以内(無利子)
月額奨学金:月額3万円以内(無利子)
募集人数:入学一時金50名・月額奨学金50名
応募期間:2023年9月4日(月)~2024年1月15日(月)※先着順
※出願開始日前の送達は返却されるため注意すること

埼玉県「本多静六博士奨学生」募集…世帯収入基準を緩和

《川端珠紀》

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