文部科学省は2023年7月7日、「いじめ重大事態調査の基本的な対応チェックリスト」を作成し、全国の教育委員会などに配布した。編集可能なファイル形式での配布となり、いじめ重大事態調査の実施にあたり活用してほしいとしている。
チェックリストは、重大事態調査の実施にあたり、基本的な手順をチェックリスト形式にまとめたもの。国立学校用、公立学校用、私立・公立大学附属・株立学校用の3種類あり、各14~17項目で構成している。
具体的なチェック項目は、「被害児童生徒および保護者に対する調査方針の説明」「事実関係を明確にするための調査の実施」「調査結果の公表の要否を判断」など。各項目には、年月日が記入できるチェック欄も設けている。
チェックリストは、文部科学省WebサイトにおいてPPT形式で公表。編集可能なファイルでの配布となるため、各学校や学校設置者で適宜、編集などが可能。いじめ重大事態の対応にあたり、「いじめ防止対策推進法」「いじめの防止等のための基本的な方針」「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」などにある具体的な対応の手順、留意事項をよく確認し、遺漏なく対応するとともに、被害児童生徒などに寄り添った対応を求めている。
公立学校や私立・公立大学附属・株式会社立学校には、参考としてチェックリストを配布。一方、国立学校に対しては、このチェックリストを活用していじめ重大事態に対応するとともに、文部科学省への報告時に提出するよう要請している。