東京都教育委員会は2023年6月1日、2023年度（令和5年度）東京都教育委員会のおもな教育施策を公表した。豊かな心を育む体験活動の充実や、グローバル人材育成の推進など、8施策をYouTube動画で紹介している。
東京都では2019年度～2023年度の5年間で、取り組むべき基本的な方針と方向性を示した教育振興基本計画として「東京都教育ビジョン（第4次）」を策定。毎年、ビジョンを踏まえた教育施策を定めている。
2023年度は、1.「発達障害等のある児童・生徒への支援」、2.「豊かな心を育む体験活動の充実」、3.「グローバル人材育成の推進」、4.「日本語指導の充実」、5.「不登校児童・生徒への支援の充実」、6.「いじめ問題への対応」、7.「『学校部活動及び地域クラブ活動に関する総合的なガイドライン』および『推進計画』の策定」、8.「学校における働き方改革の推進」をおもな教育施策として公表した。
いずれも3～10分程度の動画として公開している。たとえば、豊かな心を育む体験活動では、チームでのCM動画制作を通じて協働して課題解決に取り組む体験や、外国人留学生とのグループ活動を通じて他者理解・共生社会に資する体験、科学・先端技術や芸術・文化に触れる体験など、新たな体験プログラムを紹介。授業や学校行事のさまざまな場面での活用が可能だという。
グローバル人材育成では、都内公立学校のガイドラインとなる「東京グローバル人材指針」を活用し、2023年度はさらに小中高を通じた英語教育や国際教育に関する施策を重層的に展開するとしている。今後の取組みとしては、HOP「英語力強化」、STEP「国際交流拡充」、JUMP「海外派遣拡充」の3ステップで次代を担う子供たちの活躍を目指す。STEPでは、中学校英語スピーキングテストの拡大のほか、TOKYO GLOBAL GATEWAYを多摩地区にも開設、英語漬けのサバイバル体験を行う宿泊型を新規に実施することなどをあげている。
おもな教育施策は、東京都教育委員会Webサイトから視聴できる。
