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「安全教育プログラム第15集」指導資料…東京都

 東京都教育委員会は2023年4月17日、子供たちに危険予測能力等を身に付けさせるための総合指導資料「安全教育プログラム」の第15集を公開した。2009年度から都内の公立学校教員へ配布、2022年度以降はデジタルブック化している。

教育行政 教育委員会
安全教育プログラム第15集
  • 安全教育プログラム第15集
  • 安全教育の3領域のうち「生活安全」について
  • 指導を工夫する視点
  • 教材の活用

 東京都教育委員会は2023年4月17日、子供たちに危険予測能力等を身に付けさせるための総合指導資料「安全教育プログラム」の第15集を公開した。2009年度から都内の公立学校教員へ配布、2022年度以降はデジタルブック化している。

 安全教育プログラム第15集(2023年3月)は、理論編・実践編・資料編の3部構成。学校安全の3領域(生活安全・交通安全・災害安全)を総合的に扱った年間指導計画を学校種ごとに示すとともに、3領域ごとに実践事例を掲載。安全教育の内容を「必ず指導する基本的事項」として示している。

 たとえば、「生活安全」では、登下校時、校内、家庭生活、地域や社会生活、スマートフォン等使用時、生命(いのち)の6項目について日常生活で起こる事件・事故とその対処法を整理。このうち、登下校時は「友達と一緒に登下校すること」「防犯ブザーを鳴らし、点検すること」等、4項目の具体例を「必ず指導する基本的事項」として示している。

 また、指導を工夫する視点には、特に覚えさせておきたい言葉を「は・さ・み」や「いかのおすし」のように頭文字で1つの言葉として伝えることや、外部機関との連携、「SNS東京ルール」等の教材活用等。実践事例には、「入りやすく、見えにくい」危険な場所について考える事例(小学校)、生命(いのち)の安全教育「よりよい人間関係について考える」事例(高等学校)を紹介している。

 参考資料には、2021年度における都立高校生等の交通事故の実態調査や、年度当初における幼児・児童・生徒の安全指導の徹底(通知)等、13の資料が掲載されている。総合指導資料「安全教育プログラム」第15集(PDFファイル形式)は、東京都教育委員会のWebサイトで閲覧できる。

《川端珠紀》

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