東京都教育委員会は2023年4月5日、「新型コロナウイルス感染症対策と学校運営に関するガイドライン（都立学校）」の改訂版ver6を公表した。マスクの着用については、児童・生徒等および教職員に対し、マスクの着用を求めないことが基本となることを明記している。
新型コロナウイルス感染症対策と学校運営に関するガイドラインは、都立学校における感染症対策の具体的内容、教育活動に係る運営方法、感染者が出た場合の対応等をまとめたもの。東京都では新しい情報等を反映させ、必要に応じて改訂・追加を行い改訂版として公開している。
マスクの着用については、児童・生徒等および教職員に対し、マスクの着用を求めないことが基本となることを明記。また、感染症対策用の持ち物においても、マスクとマスクを置く際の清潔なビニールや布等は「必要に応じて」と記載した。
また、感染者や濃厚接触者等に対する偏見や差別、マスクの着用の有無による、いじめや偏見、差別等については、「人権教育プログラム（学校教育編）令和5年3月」の「感染症に関わる人権問題」（P175～176）に掲載されている資料等を活用し、発達の段階に応じた指導を定期的に行うよう要請。たとえば、咳をしている、登校時における検温で熱がある、医師の指示等により出席を控えている等の児童・生徒へのいじめや偏見、差別が生じないように、生活指導上の配慮等を十分に行うよう求めている。
ガイドラインは全53ページ。東京都教育委員会のWebサイトでは、この他、英語・中国語・韓国語・タガログ語・ネパール語で作成した「資料編」、「チェックリスト」等を公開している。
