静岡県富士宮市のエッチ・ケー・エス(HKS)は、国土交通省のガイドラインに適合した送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置「HKS送迎バス安全見守り装置MAMORU(降車時確認式 認定番号A-029)」を発売する。
MAMORUは、2022年11月より10か所以上の幼稚園で実証走行を行い、園からの意見や実際に運転するドライバーの声を取り入れながら改良を重ねて開発。シンプルな操作でしっかりと安全を見守る装置として完成したという。
「キー抜き取り連動式」を採用し、操作はキーを抜いて車内の安全を確認したら、「確認ボタン」を押すだけと簡単。一般的なキーOFF操作で作動するエンジン停止連動式とは異なり、他の商品にはない最大の特徴という(2023年3月31日時点、HKS調べ)。
補助機能として人感センサも搭載し、ダブルで見守り、異常時にはクラクション警報と緊急メールで通知するため、万が一のときに大切な命をいち早く救出できるという。
実証実験では、「送迎をしていない、給油や掃除・整備等でもエンジンを停止するたびに、スイッチを押さなければならず、とても負担だ」という意見が多くあった。しかし、「キー抜き取り連動式」を採用したことで、給油・掃除・整備等のときは、キーを抜かない限り、スイッチ操作をする必要はない。使い勝手にも配慮して作られているとしている。
「MAMORU」は、12V・24Vどちらの車両でも使える汎用タイプで、プッシュスタート方式以外のトヨタ「ハイエース・コミューター・コースター」、日産「シビリアン」、日野「リエッセ」、三菱ふそう「ローザ」の車両等で使用できる。
本製品のほかに、ドライブレコーダー付きのタイプ等3タイプを順次発売予定。