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キヤノンITS、小中高向けICT事業へ本格参入…チエルと資本業務提携

 キヤノンITソリューションズとチエルは2022年12月12日、文教ICT市場における小中高向けの新たな学校情報システムの開発を目指し、資本業務提携契約を締結したと発表した。キヤノンITSは、今回の資本業務提携を契機に、小中高向けICT事業への本格参入を目指す。

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 キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)とチエルは2022年12月12日、文教ICT市場における小中高向けの新たな学校情報システムの開発を目指し、資本業務提携契約を締結したと発表した。キヤノンITSは、今回の資本業務提携を契機に、小中高向けICT事業への本格参入を目指す。

 キヤノンITSは、文教分野において教育支援情報プラットフォーム「in Campus」を核とした大学向け中心のビジネスを展開する中、教育現場のICT化から全学的な教育DXの支援まで広い範囲で変革が求められる教育機関をサポートする「総合力のある文教ITパートナー」となるべく、小中高向けのビジネス拡大を視野に入れたビジョンを示している。

 学校教育ICT専業メーカーのチエルは、「子供たちの未来のために世界中の先生の授業をICTで支える」という経営理念のもと、学校現場で子供たちを教える先生方に寄り添い、ICTを活用した教材やシステムを開発・提供。ICTだからこそできる学びの促進の実現に向け、小中高向けのChromebook活用を支援する「InterCLASS」シリーズを中心とした学習支援システムで一定のシェアを確保しており、今後も教育DXを強力に推進していくことが期待される。

 今回、キヤノンITSは、チエルとの長期的な提携関係の構築・推進を目指して資本業務提携契約を締結。小中高の教育現場において、1人1台端末を利活用した円滑なコミュニケーション推進のためのICTサービスや先生の働き方改革支援、教育DXのニーズが高まってくることが想定される中、両社の最初の取組みとして、キヤノンITSのシステム開発力とチエルの学校現場の知見・ノウハウをマッチングさせた小中高向けの新たな学校情報システムの開発を進める。

 業務提携により、新たな学校情報システムの創出を進める他、両社の顧客基盤を活用した取引の拡大、共同プロモーションの実施等を行う予定だという。

 キヤノンITSは今回の資本業務提携により、これまで主力としてきた大学中心向けのビジネスから、小中高まで網羅したサポート体制を構築し、将来的には小学校から大学・社会人まで、学びのデータを総合的に利活用したサービスの提供を目指すとしている。

《畑山望》

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