ICT学習教材「天神」を開発・販売するタオは2022年9月27日、法人事業者向けの小学生版・中学生版の「天神」にてプリント機能を大幅に強化しアップデートした。教育現場に根強く残る“紙に書く”ニーズに対応しながら、現場の負担を軽減する。
ICT教材「天神」は、乳幼児期の知育・育脳から小・中・高校の各学習課程の全学年分を収録したパソコンによる学習教材。全国の小・中学校の教科書内容を収録し、1学期から3学期分までいつでも学習することができる。
EdTechとしてAIやビッグデータ活用等に注目が集まり、「天神」もICTを活用したデジタル学習教材として学校・塾・放課後等デイサービス・フリースクール等多くの法人事業者に活用されている一方、教育現場からは「紙に書く」ことに対して充実を望む声が多く聞かれる。たとえば「自宅での宿題やテスト対策は、リモート学習機能よりも学習内容を紙で印刷し生徒に渡す方法が効果的」といったことが今でも根強く支持されているという。
タオでは今回、ICTのメリットをより強化するため、プリント学習の利便性を高めるアップデートを実施。管理者がプリント学習を組み込んだ学習設計や運用がしやすくなるようプリント機能を強化し、法人事業者の運営担当者レベルでの業務負担を大きく軽減する。
アップデートでは、生徒の教科書採択にあわせて学習しやすい状態でのプリント印刷が可能になる。プリントでの学習結果を「天神」上で記録し、生徒に必要な単元だけをピックアップすることや、複数の生徒のプリントを一括で印刷することも可能。画面上では選択問題のものを、プリントでは穴埋め問題・記述問題等に変化させることもできる。こうした機能を管理者が一元的に作成・管理することが可能に。学校でのペーパーテスト対策用のプリントの作成等にも対応している。
プリント学習とICT教材を隔てて考えるのではなく、プリントに対するハードルをなくし、ICTを活用した学習計画にプリント学習をより柔軟に組み込みやすくすることで、ICT学習との相乗効果をさらに高めたいねらい。