東京都は2022年9月21日、2022年度(令和4年度)学校基本調査の結果速報を公表した。小学校・中学校で在学者数が増え、中学校では教員数も増加。幼保連携型認定こども園は、学校数、在学者数、教員数ともに前年度より増加した。
学校基本調査は、統計法に基づき文部科学省が地方公共団体を通じ1948年度から毎年実施している基幹統計調査。今回の速報では、2022年5月1日を調査期日として実施した学校基本調査結果のうち、東京都内の学校についておもな内容を公表した。
学校数は、幼保連携型認定こども園が前年度比5園増の45園、幼稚園が前年度比7園減の969園、小学校が前年度比1校減の1,327校、専修学校が前年度比8校減の393校。中学校は801校、義務教育学校は8校、高校(全日制・定時制)は429校、中等教育学校は8校、特別支援学校は71校で、いずれも前年度と同数だった。
学校種別の在学者数は、幼保連携型認定こども園が前年度比418人増の7,367人、小学校が前年度比1,608人増の62万4,428人、中学校が前年度比2,315人増の31万3,364人、義務教育学校が前年度比283人増の8,200人、高校(通信制)が前年度比3人増の1万416人、特別支援学校が前年度比447人増の1万4,160人と、前年度から増加した。
一方、幼稚園は前年度比1万1,787人減の12万2,669人、高校(全日制・定時制)は前年度比1,762人減の29万9,886人、中等教育学校は前年度比3人減の7,042人、専修学校は前年度比1万1,979人減の13万4,036人、各種学校は前年度比68人減の1万9,851人と、前年度から減少した。
中学校の生徒数を設置者別にみると、国立は前年度比1人減の2,575人、公立は前年度比894人増の23万893人、私立は前年度比1,422人増の7万9,896人。生徒総数に占める公立生徒数の割合は73.7%で、前年度から0.2ポイント低下した。10年前(2012年度)の74.2%と比較すると、0.5ポイントの低下となった。
高校(全日制・定時制)の生徒数を設置者別にみると、国立は前年度比13人減の3,218人、公立は前年度比2,010人減の12万4,726人、私立は前年度比261人増の17万1,942人。生徒総数に占める公立生徒数の割合は41.6%で、前年度から0.4ポイント低下。2012年度の43.2%との比較では、1.6ポイントの低下となった。
教員数(本務者)を学校の種類別に前年度と比較すると、幼保連携型認定こども園は134人増の1,169人、中学校は18人増の2万201人、義務教育学校は16人増の503人、特別支援学校は95人増の6,250人と、それぞれ増加した。一方、幼稚園は126人減の1万546人、小学校は91人減の3万6,043人、高等学校(全日制・定時制)は142人減の1万9,096人、高等学校(通信制)は2人減の236人、中等教育学校は2人減の546人、専修学校は123人減の7,218人、各種学校は68人減の1,986人と、それぞれ減少した。
幼保連携型認定こども園は、学校数、在学者数、教員数ともに前年度から増加し、幼稚園と専修学校は学校数、在学者数、教員数ともに前年度から減少した。