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小5の入力文字数、7年で8倍…全国統一タイピングスキル調査

 小学5年生がタイピングで1分間あたりに入力する文字数の平均は約49文字で、文部科学省の2015年調査時から約8倍と大幅に増加していることが、教育ネットが実施した「第1回全国統一タイピングスキル調査」結果から明らかになった。

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学年別 1分間あたりの入力文字数 平均値
  • 学年別 1分間あたりの入力文字数 平均値
  • 学年別 1分間あたりの入力文字数 50文字以上の割合(日本語)
  • 1分間あたりの入力文字数(日本語)
  • らっこたん「全国統一タイピングスキル調査」

 小学5年生がタイピングで1分間あたりに入力する文字数の平均は約49文字で、文部科学省の2015年調査時から約8倍と大幅に増加していることが、教育ネットが実施した「第1回全国統一タイピングスキル調査」結果から明らかになった。

 教育ネットは、ミラボと共同開発したタイピングスキル向上をメインとするデジタル教材「らっこたん」を使用した「第1回全国統一タイピングスキル調査」を4月~9月にかけて実施。その内、6月~7月に小中学生を対象に実施した調査結果の一部を公開した。

 全国統一タイピングスキル調査は、共通のタイピングコンテンツで3分間タイピングを実施することで、学校や自治体単位で子供たちの今のタイピングスキルを測ることができる調査。AIを活用してタイピングスキルを効率的に習得できるデジタル教材「らっこたん」を使って調査を行い、結果は自治体・学校・個人にフィードバックする。

 今回公開した調査には、6月~7月に全国の児童生徒6,813人(アルファベット)および6,013人(日本語)が参加。学年別の1分間あたりの正しい入力文字数等を調査し、統計結果をまとめた。1分間あたりの正しい入力文字数は学年が上がるにつれ増加する傾向にあり、各学年の平均値は小学1年生で19.2文字、小学5年生で49.2文字、中学2年生で60.4文字となった。

 文部科学省が2015年に実施した情報活用能力調査では、1分間のキータイピング入力の平均速度が小学5年生で5.9文字、中学2年生で17.4文字との結果が出ており、7年間で大幅に入力スピードがアップし、入力文字数が増えていることが明らかになった。また、日本語タイピングによる1分間の入力文字数が50文字以上の割合は、小学6年生以上で半数を超える結果となっている。

 一方で、タイピングスキルは個人差が激しく、1分間あたりの正しい入力文字数が少なく、入力速度が遅い児童生徒も各学年に一定数いることから、苦手意識を持つことなくスムーズにスキルを向上させるといった課題もあるという。

 「第1回全国統一タイピングスキル調査」は9月末まで延長予定。9月30日まで参加自治体・学校を募集している。今後は、12月~2023年1月末にかけて「第2回全国統一タイピングスキル調査」を実施予定。第1回に引き続き参加した場合は、前回との比較レポート等も報告する。

 教育ネットでは、今回の調査結果を詳しく説明する「タイピングスキル調査結果報告セミナー」を10月に3回開催予定。申込みはWebサイトで受け付ける。また、「らっこたん」は経済産業省のEdTech導入補助金2022の公認事業者として採択されており、無料の実証自治体も募集している。

◆第1回全国統一タイピングスキル調査
実施期間:2022年4月~9月
※期間内で学校や自治体の都合にあわせて実施日を決定
対象:全国の自治体・学校
募集期間:2022年9月30日(金)まで
申込方法:教育ネットのWebサイトから申し込む

◆タイピングスキル調査結果報告セミナー
日時:
・2022年10月11日(火)10:00~10:30、15:30~16:30
・2022年10月13日(木)10:00~10:30、18:00~19:00
・2022年10月15日(土)10:00~10:30
※11日、13日の午後の部は後半に意見交換会開催(任意参加)
申込方法:教育ネットのWebサイトから申し込む


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《畑山望》

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