文部科学省は、2023年度概算要求を発表した。文部科学関係予算は、前年度当初比11.6%増の5兆8,949億円。このうち、GIGAスクール運営支援センターの機能強化に102億円を計上した。
2023年度の文部科学省概算要求額は、前年度比6,130億円増の5兆8,949億円。内訳は、文教関係予算が4兆3,589億円、科学技術予算が1兆1,818億円、スポーツ立国の実現に463億円、文化芸術立国の実現に1,350億円等。
文教関係では、新たに「次世代の校務デジタル化の推進」に10億円、「デジタル教科書・デジタル教材等活用のための通信環境調査研究」に6億円、「大学・高専の機能強化に向けた継続的支援策の創設」に100億円、「高度医療人材の養成」に32億円、「特定分野に特異な才能のある児童生徒への支援の推進」に1億円を計上した。
GIGAスクール運営支援センターの機能を強化するため、前年度当初比10.2倍の102億円を盛り込んだ。GIGAスクール構想の実現により、1人1台端末の本格的な活用が展開される中、地域や学校によって端末の利活用状況に差が生じている。そこで、運営支援センターの機能強化を図ることにより、すべての学校が端末活用の「試行錯誤」から「日常化」のフェーズに移行し、子供の学びのDXを実現していくための支援基盤を構築する。
次世代の校務デジタル化推進実証事業では、民間事業者を活用しつつ、教育委員会・学校現場の共通理解を得ながら3年程度かけて次世代の校務のデジタル化モデルの実証研究を全国各地で実施し、事業終了後5年後を目途に全国レベルでのシステム入れ替えを目指す。また、「校務DX化ガイドライン」(仮称)を策定し、「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」を改訂する。