文部科学省は2022年8月19日、夏休み明けの学校授業の再開を前に、新型コロナウイルス感染が確認された場合のガイドラインを改定し、各都道府県の教育委員会等へ事務連絡を発出した。
新型コロナウイルス感染症対応については、保健所等による積極的疫学調査により、同一世帯内や医療機関、高齢者施設等を対象に集中的に実施することとされる等、見直しが行われている。
これにともない、今回の改定では、同一学級において、複数の児童生徒等の感染が確認された場合であっても、感染経路に関連がない場合や、他の学級内の児童生徒等に感染が広がっている恐れがない場合は、学級閉鎖や臨時休業等を行わない考えを示した。たとえば、複数の児童生徒等が陽性となっても家庭内感染が明白である場合等はこの指針に含まれる。
ガイドラインは、おもに感染拡大地域において、学校における濃厚接触者等の特定や臨時休業の判断等にあたっての考え方を取りまとめたもので、同一学級で複数感染した場合は5日程度を目安として学級閉鎖し、感染拡大の規模により学年閉鎖や休校等、段階的に移行するよう示されている。