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WWLコンソーシアム、個別最適な学習環境の構築に向け公募

 文部科学省は2022年7月29日、2022年度(令和4年度)WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業のうち、個別最適な学習環境の構築に向けた研究開発事業の公募を開始した。委託期間は、原則として3年間。公募締切は8月31日。

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WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業
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  • 個別最適な学習環境の構築に向けた研究開発事業の全体の流れ
 文部科学省は2022年7月29日、2022年度(令和4年度)WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業のうち、個別最適な学習環境の構築に向けた研究開発事業の公募を開始した。委託期間は、原則として3年間。公募締切は8月31日。

 WWLコンソーシアム構築支援事業では、これまで各カリキュラム開発拠点校において、Society5.0をリードし、SDGsの達成を牽引するイノベーティブなグローバル人材育成を目指して、国内外の高校や大学と連携したネットワークを構築し、文理横断的な高度かつ多様な科目等の学習プログラムを開発してきた。

 今回の委託では、文理横断的な高度かつ多様な科目等の学習プログラムについて、自校のみならず、自校以外の高校生に対しても提供することができるように、ライブ配信による同時双方向型の合同授業の実施またはEdTech等のシステムを活用したオンデマンド形式による自学自習機会の確保等、新しい仕組みの開発に係わる調査研究を行う。

 調査研究の方法は、「オンデマンド配信による学習機会の創出」「オンライン授業による学習機会の創出」「大学教育の先取り履修に資するコンテンツによる学びの提供」のいずれか。複数を選択し、複合的に組みあわせて実施することも可能。

 提供校の対象は、WWL事業および国の他の事業において、文理横断的な高度な学びに係る研究開発を実施している、または研究開発期間を終了している高等学校等。それ以外の学校については、学校設定科目等において文理横断的な科目を設定していること、また、文理コースを問わずに受講できる環境が整っていることを条件とする。なお、その場合はすでに自校内において実践していることが必須となる。

 被提供校の対象は、WWL事業における提携校や共同実施校等、提供校との間ですでにカリキュラム上の連携が取れている高等学校等。これから連携する場合は、提供校との間でコンテンツの共有や履修手続きがスムーズに実施されるよう連携強化に努めること。

 事業の委託先については、提供校としての高等学校等設置者を「実施機関」と称し、事業への申請は実施機関が文部科学省宛てに行う。ただし、調査研究の内容によっては、大学設置者を「実施機関」として申請することも可能とする。

 委託期間は、原則として3年間。事業規模上限(予算)は、初年度1件あたり650万円程度(2年目以降も同程度を予定)。採択予定件数は5件。最終的な採択件数は企画評価会議が決定する。

 公募期間は7月29日から8月31日午後3時必着。9月上旬に書面審査を行い、9月下旬に通知・採択予定。ただし、申請件数によっては、審査期間の延長により予定が後ろ倒しになる可能性があるという。公募要領等は、文部科学省Webサイトで公表している。

◆2022年度WWLコンソーシアム構築支援事業(個別最適な学習環境の構築に向けた研究開発事業)
公募期間:2022年7月29日(金)~8月31日(水)15:00
委託先:高等学校設置者を「実施機関」と称し、事業への申請は実施機関が文部科学省宛てに行う
※国立学校は当該学校を設置する国立大学法人、公立学校は当該学校を設置する地方公共団体または公立大学法人、私立学校は当該学校を設置する学校法人、株式会社立学校は当該学校を設置する株式会社
※調査研究の内容によっては、大学設置者を「実施機関」として申請することも可能
採択予定件数:5校
委託期間:原則として3年間
事業規模上限(予算):初年度1件あたり650万円程度

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