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ICTツールを活用した理科の授業…iTeachers TV

 iTeachers TVは2022年7月20日、和歌山大学教育学部附属中学校の矢野充博先生による教育ICT実践プレゼンテーション「4つのツールを活用した中学理科の授業」を公開した。AR・VR・3Dプリンタ・電子黒板という4つのツールを使った中学理科の授業実践を紹介する。

事例 ICT活用
iTeachers TV「4つのツールを活用した中学理科の授業」
  • iTeachers TV「4つのツールを活用した中学理科の授業」
  • 矢野充博先生「4つのツールを活用した中学理科の授業」前編
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 iTeachers TVは2022年7月20日、和歌山大学教育学部附属中学校の矢野充博先生による教育ICT実践プレゼンテーション「4つのツールを活用した中学理科の授業」を公開した。AR・VR・3Dプリンタ・電子黒板という4つのツールを使った中学理科の授業実践を紹介する。

 iTeachers TVは、教育ICTを通じて「新しい学び」を提案する教育者チーム「iTeachers」による教育ICT情報番組。先生や生徒、教育関係者をゲストに招き、ICTを活用した「新しい学び」の実践や取組みをプレゼンテーション形式で紹介する。

 今回のゲストは、和歌山大学教育学部附属中学校の矢野充博先生。「4つのツールを活用した中学理科の授業」と題して、7月13日に前編(Vol.325)、7月20日に後編(Vol.326)を公開した。

 矢野先生は、2006年より和歌山大学教育学部附属中学校に勤務。同校の1人1台iPad導入の整備をはじめ、オンラインセミナー「やのセミナー」、YouTube「Yanoteaチャンネル」等、多岐にわたり活躍し、授業ではロイロノートや電子黒板、Apple Books、AR、VR、3Dプリンタを活用している。趣味は、iPhoneやドローンを使った写真撮影。Apple Distinguished Educators Class of 2015、日本理科教育学会員、2018年度文部科学大臣優秀教職員、第25回東書教育賞(奨励賞)、第37回東書教育賞(優秀賞)。

 南海トラフの影響で、和歌山県では今後30年以内に70~80%の確率で巨大な地震が起こると言われている。矢野先生は、地震の伝わり方の性質や影響について減災学習の観点に立って学ぶことは生存率を高めるとの考えから授業を実践しており、前編では中学1年生の「地震」の単元でAR・VR・3Dプリンタを使った理科の授業を紹介する。VRで和歌山の有名な地層の褶曲を観察し、鍵層をコントローラーで動かして柱状図の見方を学習。iPadアプリ「Tinkercad」で生徒それぞれがマイハウスを設計し、3Dプリンタで印刷。ARで和歌山市の津波を再現し、出来上がったマイハウスを置いた地図で浸水想定区域を観察する等、AR・VR・3Dプリンタを活用した体験的な学習のようすを伝える。

 後編では、電子黒板を活用した中学理科の授業として、電子黒板に内蔵のアプリ「Kahoot!」を使って電子黒板に慣れる練習「3人しりとりリレー」、ムービーを見せてロイロノート・スクールで一覧表示する「気体の性質を確かめる実験」、ムービーに書き込む「試験管の中で雪を降らせる実験」、Googleスプレッドシートを共有する「お湯の温度の測定実験」という4つの事例を紹介。実践を通じてわかった電子黒板の利点についても話をする。

 番組後半には「教育ICTなんでも3ミニッツ」コーナーを収録。前編では森村学園初等部の川島大和先生による「社会科×プログラミング スマホ世代の地図学習!」、後編では森村学園初等部の榎本昇先生による「Motion Bookでアニメ作り」を紹介する。

 番組は、すべてiTeachersのYouTubeチャンネルで視聴できる。毎週水曜日の夜に「iTeachersTV~教育ICTの実践者たち~」シリーズの新作を公開している。これまでに326回の番組を配信しており、過去の番組も視聴できる。

◆iTeachers TV【Vol.325】和歌山大学教育学部附属中学校の矢野充博先生
「4つのツールを活用した中学理科の授業」前編


◆iTeachers TV【Vol.326】和歌山大学教育学部附属中学校の矢野充博先生
「4つのツールを活用した中学理科の授業」後編


《奥山直美》

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