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【大学受験】共通テスト数学難化の外部評価受け、文科大臣「良問の作成に努めて」

 2022年度大学入学共通テストについて、大学入試センターの問題評価・分析委員会が「数学I」「数学I・A」の難易度を「あまり適切ではない」と評価したことを受けて、文部科学省の末松信介大臣は7月5日、「今後さらなる良問の作成に努めていただきたい」と述べた。

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末松信介文部科学大臣の会見
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 2022年1月に実施された大学入学共通テスト(以下、共通テスト)について、大学入試センターの問題評価・分析委員会が「数学I」「数学I・A」の難易度を「あまり適切ではない」と評価したことを受けて、文部科学省の末松信介大臣は7月5日、「今後さらなる良問の作成に努めていただきたい」と述べた。

 2022年度の共通テストでは、主要科目の半数以上で前年度より平均点がダウン。「数学I・数学A」等の7科目が、センター試験時を通じて過去最低点を記録した。

 大学入試センターが設置する「大学入学共通テスト問題評価・分析委員会」は6月30日、2022年度共通テスト本試験の報告書を公表。問題の難易度が適正かどうか、高校教科担当教員による外部評価で「あてはまる」「ある程度あてはまる」「あまりあてはまらない」「あてはまらない」の4段階で評定した結果、「数学I」と「数学I・数学A」の難易度の適正は「あまりあてはまらない」とされた。

 7月5日に会見した文部科学省の末松大臣は、共通テストの外部評価結果について「教科内容について全体的にはおおむね適切な試験だったと評価されているが、『数学I』『数学I・数学A』においては時間配分、計算量の多さについて課題がみられたといった評価がされた」と説明。そのうえで、「評価を踏まえて、大学入試センターにおいて今後さらなる良問の作成に努めていただきたい」と語った。

《奥山直美》

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