文部科学省では、教育委員会や学校設置者に対して、5月24日付の事務連絡「学校生活における児童生徒等のマスクの着用について」において「マスクの着用が不要な場面およびそれに際した留意事項」を周知。留意事項等を知らせると共にリーフレットを作成する等、周知徹底を図っている。
一方で、最近、熱中症により多くの生徒が救急搬送される事案が複数件確認されていることを受け、今後さらに気温や湿度、暑さ指数が高くなることが見込まれることを強く危惧。特に熱中症のリスクが高くなる夏季におけるマスクの着用の考え方についてあらためて周知し、各地域や学校における対応方針を再確認するよう促している。
「マスクの着用が不要な場面およびそれに際した留意事項」では、熱中症が命に関わる重大な問題であることを認識し、児童生徒に対してその危険性を適切に指導すると共に、保護者等に理解・協力を求めるよう記載。マスクの着用が不要な場面の例として、「体育の授業」「運動部活動の活動中」「登下校時」を取り上げ、これらの場面では熱中症対策を優先し、児童生徒に対してマスクを外すよう指導することとしている。
そのうえで、できるだけ距離を空ける、近距離での会話を控える、屋内の体育館等の場合には常時換気を徹底する、運動部活動については各競技団体が作成するガイドライン等を踏まえた取組みを行う等、必要な対応を取るよう求めている。
なお、さまざまな理由からマスクの着用を希望する児童生徒に対しても適切な配慮が必要になるとしたうえで、その場合にも熱中症対策を適切に講じることが不可欠としている。
