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川崎市、GIGA端末を活用した家庭での学習支援

 川崎市教育委員会は2022年5月20日、「GIGA端末を活用した家庭での学習の支援」についての動画とテキスト情報を公開した。今後も想定される新型コロナウイルス感染拡大時への対応として、オンラインでの学習支援の基本的な形や留意事項を整理した。

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動画「GIGA端末を活用した家庭での学習の支援」
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 川崎市教育委員会は2022年5月20日、「GIGA端末を活用した家庭での学習の支援」についての動画とテキスト情報を公開した。今後も想定される新型コロナウイルス感染拡大時への対応として、オンラインでの学習支援の基本的な形や留意事項を整理した。

 川崎市は2021年度から、「かわさきGIGAスクール構想」に取り組み、学校内外での学習活動の中でGIGA端末を活用している。動画では、川崎市の小田嶋満教育長が「GIGA端末を活用した家庭での学習の支援」について説明している。2021年9月の緊急事態宣言下では、感染不安から登校を控えていた児童生徒等に対し、オンラインでの授業配信を行うとともに、その後の第六波での学級閉鎖や、自宅待機等に対応するために、GIGA端末を活用した家庭学習支援を行い、一定の成果と共に、いくつかの課題も明らかになった。それらの課題解決に努め、今後も想定される感染拡大時への対応として、オンラインでの学習支援の基本的な形や留意事項を整理したという。

 学級・学年閉鎖等で、当該クラスの児童生徒全員が自宅で学習を進める場合と、濃厚接触者になって自宅待機や感染不安から登校を控える等、一部の児童生徒が自宅で学習を進める場合の2つのケースについては、基本的にはどちらの場合もGIGA端末を活用することになる。

 基本的な内容として、1日につき2時間~3時間の授業配信。配信する教科や内容は、子供の年齢や授業の進み具合等を考慮して各学校で選択することになるが、Web会議システム「Google Meet」を使ってクラス担任や教科担任が直接授業を行う。さらに、学習課題の配布・回収。授業配信を行う時間以外に家庭で取り組む課題については、アプリ「Google Classroom」を利用して配信する。内容は、AIドリル「ドリルパーク」や教員が作成した課題、また「NHK for School」を視聴しての学習等、どの課題にどのように取り組み、その成果をどのように教員に返すか等について配信する。

 オンラインによる朝の会や帰りの会、ホームルーム等は、「Google Meet」を使い、その日の予定の確認や1日の学習の振り返り、健康観察等を行う。コロナが理由で学校に来られない児童生徒については、これらを基本として学習支援を進めていくため、保護者の理解・協力を求めている。

 さらに、オンラインによる学習を円滑に進めていくために、同意書の提出を求めている。姿の映り込み等に不安がある場合は、座席の位置を変える等の工夫をするので学校に相談する。また、オンラインによる教育活動の際には、映っている人の肖像権等に配慮するため、録画や録音、スクリーンショット等は行わないようお願いしている。授業中の保護者の関わりについては、端末の使い方の支援等、最小限にとどめ、授業に関する意見がある場合には、あらためて管理職等に知らせる。

 教員も感染したり、濃厚接触者になってしまった場合等は、一定期間、十分な対応ができない場合も想定される。各学校は保護者と相談しながら適切な学習支援に努めていくが、温かい目で各学校の取組みを見守ってほしいとまとめている。動画はYouTubeで見ることができる。
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《田中志実》

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