学校にICTが浸透
GIGAスクール構想によりタブレット/PCの1人1台端末の配布が完了しています。そういった中で起こる問題もあります。
新型コロナウイルスの流行と関連し、日本中の学校で学習においてタブレット/PCの活用が進んでいます。取組みに対する力の入れ方は学校や自治体によって少しずつ違いはあるのですが、今後、タブレット/PC等を積極的に活用していこうという方向性は同じでしょう。日常生活において、ICTの活用、物事のデジタル化が進んでいる状況において、教育に関してもそういった流れとなることは必須でしょう。
具体的には、学びにおいてはデジタル教科書の活用、個別の力に合った問題等に取り組むデジタル教材の活用等があります。学びに関するもの以外でも、学校からの連絡(学校便り、学級便り等)をメール配信に変更する、欠席や遅刻の連絡をオンライン上でできるようにする等があります。このように学習面、その他の部分でデジタルツールが活用されています。
そういった中で、タブレット/PCを子供が自分でカスタマイズをするということが起こっています。子供達は、親等が購入した自分のスマホ/タブレット/PCでは、壁紙や文字を変える等の設定を変えていることが多いです。個人所有の機器であれば、単に見た目等を変えるだけでなく、使いやすいような設定に変えていくこと等も行われているはずです。たとえば、私の場合、パソコンでは壁紙は標準のままですが、入力の時間を短縮できるよう「これ」と入力すると「これからもどうぞよろしくお願いします。」と変換されるように設定してあります。
どこまで子供に任せるか
子供が学校から貸与されたタブレット/PCにおいて色々なカスタマイズをしている(したいと言ってきた)場合の対応については、色々な考え方があるでしょう。現状、学校によって、壁紙を変えることを許可している場合と許可していない場合があると思われます。どの範囲まで子供に任せるのかという問題です。先ほどから例にあげている「壁紙の変更」は子供に任せても良いのではないかと私は思います。壁紙の変更のようなものは、小さなことなのですが、愛着を増すきっかけになるものです。また、短縮の文字入力やマウスのクリックの設定等を子供が自分の使いやすい設定にすることも良いでしょう。入力や操作の設定を少し変更することでその人にとってはとても使いやすくなることはよくあります。
ただ、すべてを子供に委ねてしまうことは不安があります。設定等を変にいじくり、通常に動くことができないような状態になってしまうことでは困ります。それぞれの学校のタブレット/PCの仕様等を確認しながら、考えていく必要があるでしょう。
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