文部科学省は2021年3月31日、学校関係者における新型コロナウイルス感染症の感染状況について発表した。2020年6月1日から2021年2月28日までの間、児童生徒1万4,626人、教職員1,902人の感染の報告があった。教職員の感染経路は、「感染経路不明」が56%ともっとも多かった。 学校関係者に新型コロナウイルス感染症患者が発生した場合、文部科学省は学校の設置者に対して報告を求めている。2020年6月1日から2021年2月28日までの間、児童生徒1万4,626人、教職員1,902人、幼稚園関係者826人の感染の報告があった。全国的な感染者数の増加に伴い、1月上中旬に多くの感染が報告されたが、その後は減少傾向にある。 感染経路を見ると、小学生は「家庭内感染」が79%ともっとも多く、ついで「感染経路不明」11%、「家庭・学校以外の活動・交流等」6%、「学校内感染」4%。中学生は「家庭内感染」が63%ともっとも多く、「感染経路不明」21%、「学校内感染」8%、「家庭・学校以外の活動・交流等」7%が続いた。 高校生は「感染経路不明」が34%ともっとも多く、「家庭内感染」33%、「学校内感染」25%、「家庭・学校以外の活動・交流等」8%が続いた。 教職員は「感染経路不明」が56%ともっとも多く、ついで「家庭内感染」23%、「学校内感染」12%、「家庭・学校以外の活動・交流等」9%。学校内感染の割合を学校種別に見ると、「小学校」8%、「中学校」6%、「高等学校」18%、「特別支援学校」16%。 「学校内感染」および「感染経路不明」を含め、同一の学校において複数の感染者が確認された事例は1,247件あり、そのうち5人以上確認された事例は278件にのぼる。