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セイコー、中高生向け「クラウド辞書」サービス開始へ

 セイコーソリューションズは2020年10月14日、従来から多くの学校で採用実績のある高校を対象としたiPad向け「セイコー辞書アプリ」に加え、新たに高校・中高一貫校向けとして、セイコークラウド辞書「GIGANTES」のサービスを2021年春から開始すると発表した。

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セイコークラウド辞書「GIGANTES」収録コンテンツのイメージ
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 セイコーソリューションズは2020年10月14日、従来から多くの学校で採用実績のある高校を対象としたiPad向け「セイコー辞書アプリ」に加え、新たに高校・中高一貫校向けとして、セイコークラウド辞書「GIGANTES(ギガンテス)」のサービスを2021年春から開始すると発表した。

 高校や中高一貫校では、1人1台の端末環境が急速に整備されている。BYOD(スマートフォンなど個人所有端末の学校での学習活用)の採用など、端末配備状況は多様化が進み、iPad、Windows PC、Chromebookなど、さまざまな端末が採用されている。校内のWi-Fi環境整備が進み、生徒の学習環境は急激に変化している。

 このような状況を受け、セイコークラウド辞書「GIGANTES(ギガンテス)」は教育現場の変化を先取りし、いつでもどこでも簡単に辞書を活用でき、学習できる環境を提供する。「GIGANTES」は、Chromebook、パソコン、スマートフォンなど、さまざまな端末で利用でき、1つのIDで3端末同時利用が可能。学習用端末や場所を選ばず、辞書を使うことができる。

 対象は、中学生と高校生。サービス基盤には、Google Cloudを採用。シンプルな画面デザインや操作性で、コンテンツに集中できるインターフェースを実現しているほか、学習効果を高めるCEFR-Jレベル別検索、漢検級別漢字検索などのGIGANTESオリジナル検索機能、単語帳やマーカー機能、音声スピード調整機能などの学習用支援機能を搭載。「広辞苑」「ジーニアス英和辞典」など、実績ある辞書群を多数収録している。

 教員をはじめとした学校関係者向けに「デジタル辞書学校導入マニュアル」も用意。教育現場に学習用端末を導入する際に顕在化するさまざまな問題の分析と課題解決策を整理し、クラウド辞書の必要性も紹介している。希望する学校関係者にはマニュアルをプレゼントしており、セイコーソリューションズのWebサイトから申込みを受け付けている。

 セイコーソリューションズは、「今後も長年の電子辞書、辞書アプリで培った豊富な実績を生かし、急激に変わる教育環境で生じるニーズに応える製品・サービスを提供していく」としている。

◆セイコークラウド辞書「GIGANTES」
発売日:2021年3月中旬
対象:中学生、高校生
販売価格:要問合せ
対応ブラウザ:Safari、Google Chrome
対応機器:Chromebook、タブレット端末、PC、携帯(iPhone、Android端末)
※開発中のため、告知なく仕様(対応ブラウザ、対応機器)が変更になる場合がある
収録辞書:
<岩波書店>広辞苑 第七版
<大修館書店>ジーニアス英和辞典 第5版、ジーニアス和英辞典 第3版、ベーシックジーニアス英和辞典 第2版、明鏡国語辞典 第三版、新漢語林 第二版、新全訳古語辞典
<Oxford University Press>オックスフォード現代英英辞典(OALD)第10版
<研究社>リーダーズ英和辞典 第3版、リーダーズ・プラス
<駿台文庫>システム英単語 5訂版
<山川出版社>日本史用語集 改訂版 A・B共用、世界史用語集 改訂版、地理用語集 第2版 A・B共用、現代社会用語集 第2版、倫理用語集 第2版、政治・経済用語集 第2版、山川日本史小辞典 改定新版、山川世界史小辞典 改定新版
《奥山直美》

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