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経産省×広島県教委、高校カリキュラムのSTEAM化改革に取り組む

 経済産業省と広島県教育委員会は2020年9月30日、県内の専門学科・普通科の壁を越えて、インターネット環境と対面環境を組み合わせて高校カリキュラムを「STEAM化」する実証事業を行い、その効果を検証すると発表した。

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STEAM化された学びのイメージ
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 経済産業省と広島県教育委員会は2020年9月30日、県内の専門学科・普通科の壁を越えて、インターネット環境と対面環境を組み合わせて高校カリキュラムを「STEAM化」する実証事業を行い、その効果を検証すると発表した。

 広島県教育委員会は「学びの変革アクションプラン」に基づいて、「高校の学びの未来志向での質的向上および高度化」「EdTechを活用したAdaptive&Activeな学びの実現」などの公立高校の抜本的改革を目指す「LIFE-TECH ACADEMY NETWORK構想」に取り組んでいる。

 経済産業省は「未来の教室」実証事業として、普通科高校・専門高校の授業連携や産業界・研究機関の参画による「学びのSTEAM化(学際的な研究・創造活動を中心に置くカリキュラムへの転換)」を推進。その実証フィールドの1つとして広島県教育委員会の「LIFE-TECH ACADEMY NETWORK構想」を採択し、協力して専門高校・普通科高校を横断するカリキュラム改革に取り組むことになった。

 2020年度の広島県での実証事業では、時間や場所、所属校に関係なく、高度な探究活動に活用できる動画コンテンツを大学・企業などと連携して開発し、県下全校からアクセス可能なクラウド上に整備する「オンラインライブラリの実現」や「STEAMカリキュラム」の開発などに取り組む。

 これにより、専門学科・普通科を問わず、どの学科に所属する生徒も、ひとりひとりが「未来社会の創り手」としての学際的な研究テーマを持ち、学科の垣根を越えて学ぶことが当たり前になる、そのような「未来の高校」の姿を目指すとしている。
《外岡紘代》

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