文部科学省は2020年7月1日、「新型コロナウイルス感染症に伴う児童生徒の学習保障に向けたカリキュラム・マネジメントの取組事例について(6月30日時点)」をWebサイトに公表した。教育課程や時間割の編成の工夫などについて、教育委員会や学校の実践例を紹介している。 「新型コロナウイルス感染症に伴う児童生徒の学習保障に向けたカリキュラム・マネジメントの取組事例」は、文部科学省が5月15日に発出した通知「新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた学校教育活動等の実施における『学びの保障』の方向性等について」に基づく実際の取組事例について、各地域や学校から収集した情報をもとにまとめたもの。 教育課程の編成については、3つの市教育委員会と1つの小学校の事例を紹介。各校が教育課程の方針を保護者に周知するのを支援するため、ひな型(参考様式)を提示した教育委員会の取組みなどを取り上げている。「感染予防スタンダード」と「学習スタンダード」を作成して保護者・教職員・児童で共有する小学校の取組みについては、おもな記載事例や効果などを載せている。 時間割編成の工夫では、「学びの保障」を意識した時間割編成の工夫と配慮事項を提示した市教育委員会の事例を掲載。学校での指導の充実については、学級活動の重点化を軸にした小学校のカリキュラム・マネジメントの取組例などを示している。 なお、取組事例は6月時点の内容。文部科学省では、学校や地域の実態などに応じて参考にしてほしいとしており、Webサイトから公開している。