文部科学省は2020年7月30日、学校設置者から端末の納入時期に関する相談があることを踏まえ、Webサイトに「端末の早期納入に向けた取組」を掲載した。1日も早く子どもたちの手元に端末が行き渡るよう、問合せ窓口やキッティング(初期設定など)事例を紹介している。 GIGAスクール構想の実現に向けた1人1台端末整備に関して、文部科学省には学校設置者から「端末の供給量が不足している」「端末のキッティング(初期設定など)作業に時間がかかる」などの理由から、調達台数に関わらず希望する時期に納入できないという声が届いているという。 この状況を踏まえ、文部科学省では端末の早期納入に向けた取組みとして、問合せ窓口を開設するとともに、必要な情報を公開している。十分な台数の早期確保に向けた問合せ窓口については、教育委員会や販売店などが正確な情報を把握できるよう各OS事業者専用の問合せ窓口を設置。Apple、Google、Microsoftの専用窓口を紹介している。 学校設置者からの問合せに対して、ICT活用教育アドバイザーが助言や支援を行う「ICTアドバイザー事務局問合せ窓口」もすでに設置しており、台数の早期確保やキッティングなどに関して電話やメールで相談に応じている。 「効率的なキッティング方法」については、キッティングにかかる時間が妥当か判断し、より早く納品してもらうために必要最低限の設定依頼内容が何かの参考にしてもらうため、「キッティングとはどのような作業か」を解説する資料を掲載。具体的なキッティングの内容については、Apple、Google、MicrosoftのOSごとに事例を紹介している。