文部科学省は2020年5月11日、「ICT活用教育アドバイザー事務局」に問合せ窓口「GIGAスクールヘルプデスク」を設置した。教育委員会など学校設置者からの疑問や相談について、専門的な知見を持つICT活用教育アドバイザーなどがメールや電話で対応する。 「ICT活用教育アドバイザー」の活用事業は、全国の自治体における学校ICT環境整備の加速とその効果的な活用を促進するため、各都道府県エリアをカバーした支援スタッフを配置し、自治体や教育委員会などからの相談に対応するもの。アドバイザーは、大学教員や先進自治体職員など、教育の情報化の知見を有する人が務める。 おもな業務内容は、教員研修講師、指導面技術面助言、遠隔教育実施のサポートなど。相談の内容は、ICT環境整備の計画、端末・ネットワークなどの調達方法、セキュリティ対策、ICT活用に関する助言など。相談例には、「ICT環境整備の仕様書作成や見積りの精査のやり方がわからない」「遠隔教育はどのように実施すればよいのか」「GIGAスクール構想の実施全体について相談したい」などがある。 相談の流れは、教育委員会などの学校設置者がアドバイザー事務局にメールや電話などで相談内容を連絡。アドバイザー事務局が、相談内容や地域に応じて直接回答、または選定したアドバイザーのリモート(テレビ電話、電話など)や訪問により、教育委員会などに助言・支援する。助言・支援に関して教育委員会などの費用負担はない。 文部科学省では、ICT活用教育アドバイザー事務局のWebサイトも開設。問合せ窓口「GIGAスクールヘルプデスク」において、メールや電話などで相談を受け付けている。電話の受付日時は、平日(土曜・日曜・祝日、年末年始を除く)の午前10時から午後4時まで。