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遠隔授業のポイントまとめたガイド公開、日本教育工学会

 日本教育工学会は2020年4月2日、「学校と家庭をつなぐオンライン学習ガイド」を公開した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う臨時休校で、注目度や必要性が増すオンライン学習について、先生に役立つ情報や留意点などをわかりやすくまとめている。

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学校と家庭をつなぐオンライン学習ガイド(表紙)
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 日本教育工学会は2020年4月2日、「学校と家庭をつなぐオンライン学習ガイド」を公開した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う臨時休校で、注目度や必要性が増す遠隔授業について、先生に役立つ情報や留意点などをわかりやすくまとめている。

 「学校と家庭をつなぐオンライン学習ガイド」は、政府が2月27日に発表した新型コロナウイルス感染症防止のための臨時休校要請を受け、3月31日に日本教育工学会のSIG(Special Interest Group)のひとつである「教育の情報化SIG」を中心とする有志メンバーが作成したもの。

 インターネット回線を通して学校と家庭をつなぐオンライン学習の取組みは、すでに一部で行われているが、実践事例や留意点は整理されておらず、大まかな指針も存在しないことから、オンライン学習の経験が浅い学校現場の先生に役立つ情報や留意点などの概要を周知することをねらいとしている。

 ガイドは、「リアルタイムで学校と家庭をつなぐオンライン学習」「時間を合わせずに学校と家庭の間でやりとりするオンライン学習」「オンライン学習を効果的に行う工夫」「オンライン学習を行ううえでの留意点」の4章で構成。イメージ図を配して解説しているほか、文部科学省や民間企業など参考となる外部のWebサイトへのリンクも多数掲載している。

 第1章では、子どもたち全員が家庭にいる場合と特定の子どもを対象とした授業実践、子どものようすや健康状態を把握するためのオンラインサービスの使用、学校行事のライブ配信について、手法などを紹介。第2章では、授業動画配信やドリル形式のアプリを活用したオンライン学習、オンライン上での共同制作や学習成果物(自主学習の記録など)の交流などについて解説している。

 第3章の事例紹介では、必要機材や手順、メリット、注意点などを整理。第4章では、「心理面」「コスト面」「健康面」「著作権」「個人情報」「その他」にわけて、オンライン学習を行ううえでの留意点をまとめている。

 「学校と家庭をつなぐオンライン学習ガイド」は、日本教育工学会のWebサイトからダウンロードできる。
《奥山直美》

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