関芳弘文部科学大臣は2026年9月25日の記者会見で、名古屋市での地域クラブ活動や愛知・名古屋アジア競技大会の視察、諏訪宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在について報告した。また、台風25号による学校施設などの被害状況を説明し、学びの継続や心のケアに必要な支援に取り組む考えを示した。
関大臣は、就任後初の出張として9月19日と20日に名古屋市を訪問した。同市では、休日の公立中学校の部活動をすべて地域クラブ活動として実施しており、今回はラグビーの活動を視察。専門性の高い指導のもと、生徒が従来の部活動にはなかった種目に取り組む姿に触れ、部活動の地域展開による新たな価値を実感したと述べた。現地視察で直接確認できた内容を、今後の文部科学行政に生かすとしている。
ISS長期滞在については、JAXAの諏訪宇宙飛行士が、2027年3月以降に打上げ予定の米国のクルードラゴン宇宙船運用14号機に搭乗することが決定したと報告。諏訪宇宙飛行士にとって初めての宇宙飛行となる。関大臣は、ISSの科学利用や将来の有人宇宙活動にとっても大きな成果につながるよう期待を示した。
千葉県や神奈川県に大きな被害をもたらした台風25号については、9月24日正午時点で、学校管理下における児童生徒などの人的被害の報告は受けていないと説明。一方、学校施設362件、社会教育施設40件で、内装材や設備の剥がれ・落下、雨漏りなどの物的被害があった。同日時点で、休校した学校は35校、短縮授業を行った学校は9校、休館した社会教育施設は2施設だったことも報告した。
大臣は会見で、休校などにともなう学習の遅れを防ぐことや、被災した児童生徒の心のケアへの配慮は重要だと強調。教育委員会などの関係機関と連携して情報収集を進め、安全確保や復旧支援、学びの継続、心のケアの充実に必要な支援に全力を尽くすとした。また、学習の遅れへの具体的な対応は、現場と協議しながら支援する考えを示した。
このほか、東京大学教授のSNS投稿をめぐり、大学に適切な対応とガバナンス、コンプライアンスの強化を求めたとした。他者の尊厳を毀損するような言動はあってはならないとし、過去の処分事例も踏まえて、今回の事案に適切に対応するよう求めた。







