教育業界ニュース

生成AI活用事例77選を無償公開、現職教員19名にヒアリング…ガイアックス

 ガイアックスは2026年8月28日、学校における生成AIの活用事例集を無償公開した。小学校から高校までの現場教員19名へのヒアリングをもとに77事例をまとめたもので、学校の教職員および自治体・教育委員会の職員であれば無料でダウンロードできる。

事例 活用例
学校の先生の生成AI活用術77選
  • 学校の先生の生成AI活用術77選
  • 学校の先生の生成AI活用術77選
  • 目次
  • 教科指導
  • 校務分掌
  • 担任の仕事

 ガイアックスは2026年8月28日、学校における生成AIの活用事例集を無償公開した。小学校から高校までの現場教員19名へのヒアリングをもとに77事例をまとめたもので、学校の教職員および自治体・教育委員会の職員であれば無料でダウンロードできる。

 文部科学省は2024年12月26日、「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」を公表した。年齢による一律禁止ではなく、人間中心の原則と情報活用能力の育成という観点から、学校現場での適切な利活用を進める方向性が示されている。さらに2026年7月21日に閣議決定された「デジタル社会の実現に向けた重点計画」では、教職員が生成AIを校務で活用する学校の割合を2027年度までに50%以上とする目標が掲げられた。

 一方で、現場の教員が最初に直面するのは「そもそも、何にどう使えばいいのか」という課題だ。文部科学省もパイロット校の指定などを通じて事例を発信しているが、全国の教員が自分の校種・教科・分掌に引き寄せて参考にできるだけの数は、まだ限られている。

 ガイアックスはこれまで、高校生向けのAIリテラシー教育や教員研修、進路指導AIアシスタント「Marvin」をはじめとする学校DX事業を展開してきた。その現場では、生成AIを使いこなす教員に数多く出会う一方、その知見が個人や1校の中に閉じている状況も見てきたという。こうした背景から、日ごろから生成AIを活用している教員に話を聞き、その内容を誰でもすぐに試せる形に整理した事例集を作成・無償公開することとした。

 事例集は、公立・私立を問わず、小学校から高校までの現場教員19名にヒアリングを行い、日々の業務の中で生成AIをどう使っているかを77事例にまとめたもの。すべての事例を「誰の」「どのような課題を」「どのように解決するか」という共通フォーマットに整理しており、特別な環境や有料ツールがなくても始められる使い方を中心に収録している。

 事例集は、学校の教職員および自治体・教育委員会の職員を対象に無償で公開している。ガイアックスのWebサイト上のフォームから申し込むことでダウンロードできる。校内・庁内での共有や研修資料としての利用は自由だが、それ以外の目的での再配布・転載は不可としている。

 ガイアックスは、子供たちひとりひとりが未来を切り拓ける社会の実現を目指し、自治体や高等教育機関などと連携した次世代の教育プログラムの開発・提供や学校のDX支援などに取り組んでいる。

◆事例集の制作にあたりヒアリングに協力した教員(五十音順、所属・役職はヒアリング当時のもの)
・浅見拓真氏(金沢市立高岡中学校 教諭)
・新井孝幸氏(所沢市立美原中学校 主幹教諭(教務主任))
・池田巧氏(東京電機大学中学校・高等学校 入試広報部 部長)
・今澤泰秀氏(福井県立金津高等学校 探究支援室 室長)
・後野夢咲志氏(福岡市立福岡西陵高校)
・大廣光文氏(昭和学院中学校高等学校 教育研究部長)
・岸名祐治氏(三鷹市立第三小学校 主幹教諭)
・工藤圭介氏(横須賀市立常葉中学校 教務主任/2年学年主任/研究推進委員長)
・齋藤亮次氏(神山まるごと高専 カリキュラムディレクター/キャリア教育総研 代表取締役社長)
・辻真司氏(福井県立金津高等学校 探究支援室 第1学年担当)
・中川琢雄氏(東京成徳大学中学・高等学校 社会科主任)
・根本太一郎氏(土浦日本大学中等教育学校 地歴公民科主任 起業ゼミ顧問 市場創造担当)
・野崎浩平氏(土佐塾中学・高等学校 教諭(理科)/総合学習主任・教育DX担当)
・塙枝里子氏(東京都立農業高等学校 指導教諭)
・山口小百合氏(鹿児島市立小山田小学校 教頭)
・山本康太氏(練馬区立大泉中学校 主任教諭)
・山本周氏(神山まるごと高等専門学校 数学・テクノロジー担当)
・横山淳平氏(福島市立福島第一小学校)ほか1名

《吹野准》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top