島根県は2025年10月30日、2027年度(2026年度実施)島根県公立学校教員採用試験のアウトラインを公表した。募集人数は前年度並みを予定し、島根連携特別枠の新設や併願制度の拡大など変更点についてもまとめている。
2027年度(令和9年度)の募集人数は、おおむね前年度並みを予定。前年度募集人数は小学校教諭150人、中学校教諭130人、高等学校教諭40人、特別支援学校教諭25人、養護教諭10人、栄養教諭1人、障害のある人を対象とした選考3人の計359人。
一般選考試験のおもな変更点は、島根連携特別枠を新設。環太平洋大学次世代教育学部、または広島文教大学教育学部の在籍者で、当該大学の学長から推薦を受けた人、および島根県内で実施した連携活動(環太平洋大学はアウトリーチ実習、広島文教大学は観察実習)に参加した人で、島根県公立学校教員となることを第一志望とする人が対象。小学校、中学校(全教科)、特別支援学校(全学部)で実施。第1次試験は論述試験、第2次試験は個人面接、実技試験(音楽、美術受験者)により選考する。
また、島根創生特別枠の対象を特別支援学校全学部に拡大。採用後「現職教員島根大学教職大学院派遣研修(2年間)」を希望する場合は、その派遣選考にあたって考慮することとなった。2026年度(令和8年度)以降の同特別枠による採用者から適用する。
さらに、併願制度を拡大する。第1志望が中学校(全教科)の場合、第2希望に中学校(美術)の併願が可能になった。そのほか、第1志望が養護教諭の場合、第2希望に小学校、第1志望が栄養教諭の場合、第2希望に中学校(家庭)に併願できる。
日本語教育能力を判定する試験(日本語教員試験)に合格後、実践研修を修了し、国家資格「登録日本語教員」として登録された人、およびポルトガル語または中国語での日常会話を理解し、口頭で表現できる程度の語学力を有している人について、第1次試験への加点の対象区分を拡大するとともに、加点の点数を変更する。
教員経験のある人を対象にした「特別選考試験」は、募集要項を2026年1月28日に発表、出願は1月30日から3月23日まで電子申請で受け付ける。選考試験は5月3日に面接を実施。合格発表は5月27日に行う。
一般選考試験の募集要項は1月30日に発表。出願は1月30日から3月23日まで電子申請で受け付ける。第1次試験は5月9日、第1次試験合格発表は5月27日。第2次試験は6月21日から7月7日。第2次試験(追試)は7月18日に実施。第2次試験合格発表は8月5日となっている。








