東京通信大学は2025年10月20日、NTTの次世代大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi 2」の導入決定を発表した。教育現場での導入事例は同大が初。学生・教職員のデータを学内にとどめるという要件のもと、クラウド依存のない国産LLMを核に学内基盤を整備するとしている。
NTTが開発を手掛ける純国産LLM「tsuzumi 2」は、低コスト・高セキュアでありながら、日本語性能は、同サイズ帯のモデルと比較して世界トップクラスの性能を実現している。
「tsuzumi 2」の導入を決定した東京通信大学では、学生・教職員のデータを学内にとどめるという要件のもと、クラウド依存のない国産LLMを核に学内LLM基盤を整備。複雑な文脈理解や長文ドキュメント処理など、教育現場での活躍を見込んでいる。
今後は、授業Q&Aの高度化、教材・試験作成支援、履修・進路相談のパーソナライズ化など、教育・運営の両輪でAI活用を加速。また、DX人材育成への注力し、学生が最新技術に触れられる環境整備を行い、AIを中心に未来志向の学習環境の構築を目指すとしている。
東京通信大学とNTT東日本は2024年9月に、教育分野における生成AI活用と産学連携PBLを通じて現代社会で活躍できるデジタル人材を育成するため、連携・協力に関する協定を締結している。