文部科学省は2025年7月10日、第10回「デジタル教科書推進ワーキンググループ」を開催する。デジタル教科書に係る制度面の検討について協議を行う。傍聴希望者は7月9日正午までに、傍聴登録フォームから申し込む。会議は対面とWebの併用で、一般の傍聴はWebのみ。
文部科学省では、教育のデジタル化におけるデジタル教科書推進について、議論を重ねている。「デジタル教科書推進ワーキンググループ」は2024年9月に第1回が開催され、今回で第10回となる。
2025年2月には中間まとめとして、デジタル教科書をめぐる状況や、今後のデジタル教科書の在り方を報告。現状では、紙の教科書の内容全部をそのままデジタル化した「教科書代替教材」を使用しており、教科書ではないため、使用義務や検定・採択・無償給与等の対象外。紙と併用している状況にある。
今後のデジタル教科書の在り方については、教育現場の創意工夫を最大限生み出す環境が重要とされ、社会の急速な変化やさまざまな教育ニーズに対して柔軟に対応できる制度設計が求められている。教科書の形態として、紙だけでなくデジタルも認められることを制度上明確化し、紙かデジタルかといった「二項対立」に陥ることなく、どちらの良さも考慮し、適切に取り入れていくべきとされる。デジタル教科書は、遅くとも次期学習指導要領の実施にあわせて導入の予定としている。
第10回「デジタル教科書推進ワーキンググループ」では、デジタル教科書に係る制度面の検討について議論する。デジタル教科書の発行・供給の在り方や、著作権の権利制限との関係、教科用特定図書等との関係について検討する予定。
会議のようすは、一般向けにYouTube Liveで配信する。傍聴登録は7月9日正午まで。申込みは「中央教育審議会初等中等教育分科会デジタル学習基盤特別委員会デジタル教科書推進ワーキンググループ(第10回)傍聴登録フォーム(YouTubeライブ)」から受け付ける。資料は、会議開始までに文部科学省のWebサイトに掲載予定。
◆デジタル教科書推進ワーキンググループ(第10回)
日時:2025年7月10日(木)15:00~17:00
会場:YouTube Live配信
締切:2025年7月9日(水)12:00
申込方法:傍聴登録フォームより