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こども霞が関見学デー、過去最多29省庁参加…文科相6/24会見

 あべ文部科学大臣は2025年6月24日の記者会見で、2025年度の「こども霞が関見学デー」は8月6日と7日に開催され、過去最多の29省庁が参加する予定であると説明。文部科学省では69の体験型プログラムを実施し、親子の触れ合いを深め、子供たちに社会を学ぶ機会を提供する。

教育行政 文部科学省
あべ俊子文部科学大臣記者会見(2025年6月24日)
  • あべ俊子文部科学大臣記者会見(2025年6月24日)

 あべ文部科学大臣は2025年6月24日の記者会見で、2025年度の「こども霞が関見学デー」は8月6日と7日に開催され、過去最多の29省庁が参加する予定であると説明。文部科学省では69の体験型プログラムを実施し、親子の触れ合いを深め、子供たちに社会を学ぶ機会を提供する。

 さらに青森県の日本原燃と東北大学を訪問し、あらためて原子力分野における人材育成と世界最高水準の研究大学の実現に向けた取組みに注力する方針を明らかにした。

 2024年度「英語教育実施状況調査」では、一定レベルの英語力をもつ中高生の割合が前年度より増加した。文部科学省は、地域差が課題とされることについて、全都道府県と指定都市が生徒の英語力に関する政府目標を達成することが重要と説明。今回の調査結果は各教育委員会に丁寧にフィードバックし、主体的な検討を促すとともにAIを活用した英語教育の実証事業や、英語教育の好事例の周知・普及を進める方針を示した。

 英語に関連して、生成AIなどの技術で英語の翻訳や通訳が可能になっていることについては、英語教育のあり方をあらためて検討し直す必要があると述べ、次期学習指導要領に向けて、AIの活用を含めた英語教育の改善・意義を再整理するとともに、専門部会を設けて集中的な議論を行う予定であると説明した。

 最後に、国際原子力人材育成イニシアティブについても言及され、原子力分野の人材育成の重要性が強調された。文部科学省は、国際原子力人材育成イニシアティブ事業を通じて、産学官連携による人材育成コンソーシアムを構築し、教育と研究基盤の整備を進めており、2026年度の事業終了を控え、今後の方針やあり方について議論を進める方針を示した。

《川端珠紀》

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