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PepperのChatGPT機能、13歳未満にも拡大

 ソフトバンクロボティクスは、教育機関向け学習サービス「Pepper for Education」のプログラミングツール「Robo Blocks」に実装するChatGPT機能について、セキュリティを強化することで、13歳未満の児童にも対象を拡大した。

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Pepper for Education
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  • プログラミング学習でアイデアを具現化

 ソフトバンクロボティクスは、教育機関向け学習サービス「Pepper for Education」のプログラミングツール「Robo Blocks」に実装するChatGPT機能について、セキュリティを強化することで、13歳未満の児童にも対象を拡大した。

 2022年に対話型生成AI「ChatGPT」が公開されて以来、生成AIを活用したサービスや製品が続々と登場している。調査によれば、生成AIを知っている小学生の約7割が実際に利用経験があるという結果もあり、生成AIは生活のさまざまな場面に浸透している。

 ソフトバンクロボティクスは、生成AIを活用した最先端の学びを子供たちに提供するため、2023年10月に「Pepper for Education」にChatGPT機能を追加した。これまでは13歳以上を対象にしていたが、教育現場からの要望を受け、Azure OpenAI Serviceを活用してセキュリティを強化し、13歳未満の児童も安心して利用できる仕様にアップデートした。

 「Pepper for Education」では、Scratchベースのプログラミングツール「Robo Blocks」を使用し、直感的なプログラミングが可能という。Robo BlocksのChatGPT機能を活用することで、プロンプトを書いてアイデアを具現化できる。たとえば、豊富なテーマに関する自由会話の生成や英会話の練習、保健室でのカウンセリング、進路相談などにPepperが対応できるようになるプログラムを自ら開発できる。

 また、生成AIリテラシー教材として「理解編」と「実践編」が用意されている。理解編では生成AIの特徴やリスクなど基礎的なことを学び、実践編では実際に自分たちのプログラミングにChatGPTの機能を組み込み、社会課題の解決に挑戦する。身の回りに実在する社会課題に取り組むことで、生徒たちは社会で生成AIをどう活用するかを実践的に学ぶことができる。

 ソフトバンクロボティクスは、2014年に人型ロボット「Pepper」を発表し、以降、清掃ロボットや配膳・運搬ロボット、物流自動化ソリューションなど多様な製品を展開してきた。現在、世界9か国に21の拠点を構え、グローバルで製品が活躍している。このグローバルネットワークを活用し、豊富な経験と膨大な稼働データに基づいて、ロボットトランスフォーメーション(RX)を追求し、人とロボットが共生する社会に向けて取り組んでいる。

《風巻塔子》

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