2025年4月に設立予定の関西大学ビジネスデータサイエンス学部は、山脇学園中学校・高等学校とデータサイエンス教育の実施およびDX人材の育成を目的とした高大連携協定を3月4日に締結した。新学部は高等学校と連携しながらデータサイエンス教育の普及を進めることを目指しており、今回の協定はその1例目となる。
同協定を機に、関西大学の教職員が山脇学園を訪れ、生徒に対して講義や説明会を実施する。また、大学生と高校生、教職員同士の交流を促進することで、DX人材育成に向けた協力を進めていく。山脇学園中学校・高等学校は1903年に設立された女学校を起源とし、120年にわたって女子教育を進めてきた。学校は「自走力」をテーマに掲げ、総合知の一環として社会課題を解決するための方法としてデータサイエンス教育を推進している。中等教育におけるDX人材育成に向けて連携することで合意し、今回の協定締結に至った。
おもな連携・協力事項としては、(1)大学教職員による高校生への講義・説明会、(2)大学生と高校生の交流、(3)大学教職員と高校教職員の情報交換、(4)中等教育におけるDX人材育成を目的とした協力体制の構築、(5)その他、双方が協議し同意した事項が含まれる。
関西大学商学部でビジネスデータサイエンス学部長に就任予定の鷲尾隆教授は、「山脇学園中学校・高等学校様と本学部との高大連携推進により、生徒の皆さまがデータを通して社会を洞察し、課題の発掘と解決ができる未来に羽ばたく人材となりますよう期しております」とコメントしている。
一方、山脇学園高等学校の西川史子校長は、「ビジネスデータサイエンス学部の誕生を心よりお祝い申し上げます。未来社会に向けた最先端の学びを推進する貴学部に大きな期待を寄せ、このたびの連携を大変幸せに思っております。今後ご支援を賜りながら、『情報を使いこなして社会課題に向き合い活躍する女性の育成』に向けて、力強く歩みを進めてまいります」と述べている。