増進堂・受験研究社は2024年12月12日、「学びのBOOK FUND協会」を設立すると発表した。同協会は、経済的理由や地理的理由、災害などの影響を受ける子供たちに質の高い学びの機会を提供することを目的としている。これにより、すべての子供たちが自らの可能性を最大限に発揮できる社会の実現を目指す。
増進堂・受験研究社は、これまでにも熊本豪雨や能登半島地震で被災した子供たちに学習参考書や問題集を提供してきた実績がある。さらに、日本出版クラブが主催する「読書のめぐみ運動」にも賛同し、全国の矯正施設や児童福祉施設に教材を寄贈している。これらの活動を通じて、さまざまな境遇にある子供たちに学びの機会を提供してきた。
今回の協会設立に伴い、増進堂・受験研究社は支援用の教材約4,000冊を新たに積み立てた。これにより、今後の寄贈機会において迅速な対応が可能となり、学習支援の充実を図ることができる。この取組みは、同社のミッションである「学ぶすべての人に、最良の学びを届ける」に基づいている。
増進堂・受験研究社は、1890年に創業された教育系出版社であり、日本初のドリル型教材や「知りたいことが何でもわかる」をコンセプトにした厚物参考書を提供している。創刊70年を迎える『自由自在』シリーズは、2,700万部を超えるロングセラーとなっている。現在は出版にとどまらず、デジタル事業や海外事業、発達に特性のある子供向けの多様な学び事業など、さまざまな角度から教育事業を推進している。